「余白」が生み出す共創的な学びとは? 「短歌で合宿を振り返ろう!」
五・七・五・七・七で、合宿を振り返る
こんにちは、岡山県高梁市で学校連携コーディネーター等をしている横山です。
8月3日・4日で、「高梁 i プロジェクトSTART UP CAMP」を開催しました。
中高大学生を対象に、自分を見つめ、自分のやりたいこと(プロジェクト)を見つける、すでにある人はそれを磨く、という合宿です。2日間にわたり、楽しい夏の思い出を作りつつ、グループワーク三昧の時間を過ごしました。
意識した「余白」
今回、プログラムを設計するにあたり意識したのが「余白」です。休憩時間(フリータイム)をあえて1時間とかたっぷり取ったり、グループワークも外でもやってもいいよとか、ガチガチに設計しすぎないことを意識しました。
特に、合宿の最後の時間(45分)は、あえて「空白」にしました。「何をするかは、参加した学生で決めてね」
というスタイルです。
そこで何が生まれるかは予測はつきませんが(何も生まれない時間になるリスクも当然あり)、「参加者に委ねる」ということにチャレンジしてみました。
「短歌で合宿を振り返ろう!」と言うアイデア
結果的に生まれてきたのが「短歌(五・七・五・七・七)で、合宿を振り返ろう」というアイデアです。
参加者の中に、短歌好きな大学生がいたのですが、その学生の発案でやってみよう、ということになりました。
アイデアが生まれたのは、グループワーク中に「煮詰まってきたから、外に散歩しに行こう」みたいなノリで外に出た時です。
合宿を実施した高梁市有漢町の常山交流センター。外に小高い散歩コースがあり、山の上にちょっとした休憩スペースが。そこでワイワイ話しているうちに、「最後の自由タイム何しよう」となり、そこで「短歌」のアイデアが出てきていました。そうして考えると、会場にこもってやっていたら、出てこなかったアイデアですね。
そんなこんなで、合宿の最後、みんなで短歌をつくってみる。
マイクを回しながら、この合宿を振り返る「短歌」を発表!
みんな、なんやかんやでなかなかの出来栄え!
想像以上に盛り上がりました!
コンパクトに学んだことや気づきをまとめる、というのには、短歌は実はGOODなフォーマットかも!
そんなこんなで、あえてプログラム上に「余白」を用意し、参加者に委ねることで、こちらの想像を超える「共創」が生まれました。
参加者も、用意されたプログラムをこなす、というよりも、「共に創りあげた」という感覚をより持てたのではないでしょうか?
運営者・企画者としては、ちょっとドキドキするやり方ですが、プログラム設計の参考にしてみてください!
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