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保育園の卒園式で保護者代表の挨拶をした話

保育園の卒園式で、保護者を代表して挨拶をすることになった。
大げさかもしれないけど、一生のうちに一度あるかないかの経験だと思ったので、noteに書き残しておこう。

まえがき

ふだん文章を書くときは、読み手にとって少しでもタメになるような内容にできればと思って書きますが、このnoteは「自分のため」に書こうと思います。

今この瞬間に想ったこと、感じたことを書き残しておいて、いつでも思い出せるように。

🌸 🌸 🌸

前日談

(この文章は、卒園式の前日に書いています)

なんとか、スピーチの原稿は完成した…!(安堵)
でも、越えるべきハードルがある。

「果たして、泣かずに話せるのか??」

最近、涙腺がめっぽう弱い。
とくに子どもに関することは簡単にウルウルしてしまう。

原稿は自分で書いたものなので、それを読んで泣くことはまあないだろう。
問題は、自分の出番が式の中盤のため、そこに至るまでに既に泣いている可能性が非常に高いということだ。

あと万が一、自分のスピーチの内容が奇跡的に誰かの琴線に触れてしまい、涙しているところを目撃したら、確実にもらい泣きする自信がある。
(「自分に文才がある」とは微塵も思っていないので、自分以上に涙もろい人がいた場合の話)

泣いてしまった状態でちゃんと話せるのか?
ものすごく不安である。

結婚式で新婦が家族に手紙を読むシーンで泣いてしまうのは、新婦が主役なのでまったく問題ない。
でも、卒園式の主役は子どもたちであり、親のわたしの涙が止まらないことで挨拶ができない、みたいな展開だけは避けたい…

一応断っておくと、スピーチ力や文章力で選ばれて保護者代表になったわけではない。
園にもよると思うが、子どもの生年月日と入園順で”出席番号”的なものが割り振られており、たまたま我が家が一番最初だったので、打診が来たのだ。

涙腺よわよわで泣きそう&人前で話すのが苦手な人間が受けてよいものか正直悩んだ。
でも、保育園の先生方にはめちゃめちゃお世話になっているので、感謝の気持ちをお伝えするためにも謹んでお受けすることにした。

泣かずに話せるのか?はとても心配だけど、何よりも子どもたちにとって良い式になってくれたらと願う。
でも、「ああ、ここがんばって練習したんだな…」とか思うと泣けてきそうだ(なんかもうだめそう…)

前日のドキドキ・ソワソワ感は十分文字に起こせた気がするので、そろそろ寝ようと思う。

がんばれ、子どもたち。
(がんばれ、自分。)

🌸 🌸 🌸

当日談

(ここからの文章は、卒園式の後に書いています)

卒園式、とても素敵な式だった。
超微力ながらその一部を担えてよかった。

式の前半、さっそく(涙の)山場が来た。
卒園証書の授与である。

子どもたちが一人ずつ名前を呼ばれ、前に出て、卒園証書を受け取る。
練習したんだなあ…というのが分かり、ウルウルしはじめる。

前述のとおり、うちの子は出席番号的なものが1番なので、卒園証書もトップバッターだった。
証書を受け取り、席に戻るのかと思ったら、そのまま親のほうに歩いて来る
え?え?え?
親の前まで来ると、感謝のメッセージを述べて席に戻った。
あまりにも粋なサプライズに、涙腺が早くも完全崩壊した。

ひとりずつ、子どもたちが証書を受け取り、親のもとへ向かい、感謝のメッセージを伝える。その度に泣く。
泣きながら、この後の挨拶のことが頭を過ぎる。
でも涙は一向に止まらない。

結局、卒園証書授与の間はずっと泣いていた。
その後、来賓の紹介などがあり、ついに自分の番が回ってきた。

結論、保護者代表の挨拶は、なんとか泣かずに話すことができた
前半に涙の山場を作ってくれたおかげで、ひとしきり泣き終わり、何ならちょっとスッキリした状態で臨めたのがよかったのかもしれない。

挨拶の途中で、不意にこみ上げてくる瞬間が一度あったが、少しだけ無言の間をもらって、なんとか耐えながら読み切った(危なかった…)

拙い文章だけど、スピーチの内容をここに書き残しておこうと思う。

本日はこのような素敵な式を執り行っていただき、ありがとうございます。
保護者を代表して挨拶をさせていただきます、辻田○○の父です。
わたしからは、○○組のみんなと、先生方、そして保護者の皆さんへ、それぞれ感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

まずは、○○組さんへ。
○○くん、○○ちゃん(子どもたちの名前を一人ずつ呼ぶ)、卒園おめでとうございます!
○○組のみんなは、明るくて、素直で、仲良しで、とっても素敵なクラスだったと思います。

朝、○○と一緒に教室へ行くと、お友達がドアのところまで来て、たくさん声をかけてくれて、温かく迎え入れてくれました。
みんなが○○組さんだった頃を思い出すと、しっかりした優しいお兄さん、お姉さんになったなあと感動しています。

4月からは小学生ですね。
楽しみな気持ちと、ちょっぴり心配な気持ちもあると思います。
でも、大丈夫です!
明るくて素直で優しいみんななら、きっと大切なお友達ができます。
それに、もし何かあっても、いま、目の前に座っているパパやママは絶対にみんなの味方です。
小学生になっても、パパやママは、みんなにたくさん甘えてほしいと思っています。
家ではたくさん甘えて、小学校での生活を目いっぱい楽しんでください!

次に、○○の先生方へ。
毎日子どもたちに寄り添い、優しく導いてくださり、本当にありがとうございました。

週5日、朝から夜まで子どもたちと一緒にいてくださった先生方は、わたしたち親にとって、子育てのパートナーです。そのパートナーが○○の先生たちで、本当によかったと心から思っています。
そんな心強いパートナーがいなくなってしまうのは、とても寂しいですし、正直、不安な気持ちでいっぱいです。
でも、先生たちが子どもたちをこんなに立派に育ててくれたので、きっと、わたしたち親が思う以上に、子どもたちは新しい環境でものびのびと楽しんで、成長していくのだろうと思います。

新型コロナウイルスの流行もあり、先生方も不安だったであろう中でも、マスクをしていてもわかる笑顔で保育を行ってくださったこと、今でも感謝しています。
あのときは、先の見えない状況から、不安に押しつぶされそうな気持ちでしたが、先生たちがいたからこそ、子育てと仕事をどうにか両立させて、乗り越えられたのだと思います。

担任をしてくださった、○○先生、○○先生(歴代の担任の先生の名前を一人ずつ呼ぶ)、そして子どもたちに関わってくださった全ての先生方と関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
○○先生は、○○組の頃から4年間にわたり担任をしてくださいましたね。
○○先生が子どもの様子を語る姿からは、子どもたちへの愛を感じましたし、子どもたちからも、○○先生のことが本当に大好きな様子が伝わってきました。
わたしたちも、安心して子どもを預けることができました。
改めて、ありがとうございました。

最後に保護者の皆さまへ。
保護者代表の挨拶なので、保護者の皆さまに向けてメッセージをお伝えするのは少し変かもしれませんが、個人として御礼を伝えたいので失礼します。
お子さまのご卒園、おめでとうございます。
子育てと仕事の両立はまだ続きますが、まずは6年間、本当にごくろうさまでした。

子どものいる生活は、楽しいことが大半ですが、それだけではなかったと思います。
誰かが風邪をひくと、家族がバタバタと体調を崩していくことや、雨の日の送り迎えが想像以上に大変だったことや、仕事が忙しくて子育てとの両立ができていないと悩んだことなど、思い返してみると、大変なことも多く、それでもいろいろな人の助けを借りながら、6年間、子どもを育ててこられたことに、労いの言葉を贈らせてください。
本当に、ごくろうさまでした。

わたし自身、初めての子育てで戸惑うことも多かったですが、同じように子育てに奮闘している皆さんの存在があったからこそ、少しずつではありますが親として成長し、ここまで来られたのだと思います。
小学校に入学すると、お会いする機会は減ってしまうかもしれませんが、これからも繋がっていただき、何かの折には相談させていただいたり、頼らせていただけると幸いです。

最後になりますが、○○の先生方のご多幸と、今日卒園する子どもたちの益々の成長をお祈りして、御礼のことばとさせていただきます。
本当に、ありがとうございました。

🌸 🌸 🌸

あとがき

最後まで読んでくださった方へ
全編「わたくしごと」な内容だったにも関わらず、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

もしよければ「スキ」ボタンを押してもらえると大喜びします。
こういう文章は初めて書いたので、ある意味実験的な試みでした。
感想を聞かせていただけると、飛び上がるほどにうれしいです。

ありがとうございました!!


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