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都農町FW2023(2日目)

今日は一日雨予報… にもかかわらず、爽やかな青空スタート。
清々しい朝です。空が広いって素敵ですね。

初日の記事は↓

さて、今日は丸一日使って、このフィールドワーク研修のメインディッシュである「廃校活用に関する企画コンテスト」です。
都農高校に集合し、早速コンテストの詳細について説明を受けます。
現在、廃校の活用案として出ている4つの業態について、それぞれチームに分かれて企画・提案を行います。事前学習で自分が取り組む業態についてはある程度調べてきていますが、さてどこまで通用するでしょうか。
チームは次の4つ。
 A. キッズパーク
 B. 地域共生カフェ
 C. フィットネス&サウナ
 D.フューチャーセンター(公民館)

まずは自分たちが担当する業態が、学校のどこを使う予定なのか確認します。
実際にその空間を見て、触れて体感することで、よりリアルに自分たちの計画をイメージすることができたでしょうか。

さらに、今日は強力な助っ人として、地元の小学生・中学生が参加してくれました。
すでに町づくりに携わってきた実績があり、初対面の高校生相手でも物怖じしません。さすがです。

研修の前半は拡散の時間。
まずは、「地域共生社会」という難しげな言葉を、その理念が誰にでも通じるよう翻訳に挑戦。ポイントとしては、「高齢者」「障がい者」「子育て世帯」「生活困窮者」など、何かしらのハードルに直面している人たちを含めて「みんな」が喜ぶ仕組みづくり、といったところでしょうか。各チームの個性が出ますね。

自分たちなりの“地域共生社会とは”を確認したところで、「アイデア100個出す」ブレインストーミングに挑戦です。
批判しない、他人のアイデアに乗っかる、とにかくたくさんアイデアを出す… ブレストの極意を伝授されます。助っ人の小学生・中学生が素晴らしい活躍を見せてくれました。高校生も触発されます。

お昼休みを挟んで、各チーム100個の中から選り抜いたベスト5のアイデアを発表。
これらをもとに、具体的なプランを作成していきます。

後半戦はプランの作成と、それを実現するためのデザイン(空間、建築)の検討です。
特にプランの作成においては、「コンセプト」を決めるのが大事だというお話。大人でもちょっと難しい… と思いつつ、何かを作る上では外せない部分ですよね。学校もそう、授業もそう。

体操のポーズで必要なスペースをイメージ

夕方5時。
タイムアップで最終発表に移ります。あっという間の7時間、大人にはちょっと真似できない集中力ですね。
企画コンテストの名は「シャインマスカット杯」。優勝チームにはシャインマスカットが贈呈されるとあって、各チーム本気の真剣勝負になりました。
都農町の行政、福祉、建築などに携わる方々を審査員に迎えての発表会。ガチです。
こんなふうに、現場の大人が話を聴いてくれる、発表に意見をくれるというのは、課題解決型の探究学習において何より質の良い刺激だと感じます。
提案から実装までの距離の近さが実感できるというのは、地方で行う研修の魅力ですね。

審査の結果、優勝は B. 地域共生カフェチーム。
廃校を利用したカフェ運営のプランでありながら出張カフェを提案する意外性、地域共生というテーマに対するバランスの良さや論理性が評価されました。

チームA キッズパーク
チームB 地域共生カフェ
チームC フィットネス&サウナ
チームD フューチャーセンター(公民館)
審査員による厳正な審査
優勝チーム
個人部門 MVP

表彰の後は、夕食をいただきながら審査員の皆さんと交流会。
昨日のおじさんたちとはまた一味違った話が聞けました。

最後はお楽しみの花火。
結局雨に降られることもなく、雲の隙間にうっすらと天の川も見ることができました。
長い長い一日でしたが、無事終了してほっと一息です。

最終日はお土産の購入と、研修のふり返りです。
2日半の学びを、生徒たちがどんな風に表現してくれるのか、楽しみです。

以下、1つだけですが生徒のふり返りより。
「たくさんの人の需要を考えること、意見を共有したあと、それを実現させるためのことを考える時に、それぞれの分野ごとに得意な人を中心に進めていくと、よりよいものになることを実感しました。
プレゼンもアイデアも、みんなが笑顔になるようなものが人の興味をひきつけるんだなって当たり前のことだけど、改めて実感したし、なかなか難しいことだなと思いました
今日自分が思ったのは、いつもなにか突出してできることがないので、そのかわりアイデアをみんなから引き出せる人になりたいって思いました。
あと、進路のこと最近いっぱい考えてたけど、都農町にただくるだけじゃなくて、都農町に来る意味になるような私になって戻ってくるのもいいなぁって選択肢にポンって出てきました。」
 2年・Hさん

**追記**
株式会社イツノマ代表の中川敬文さんのnoteでも取り上げていただきました。

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