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走らずに7か月で10kgダイエットする方法

 昨年末は不調に喘いでいた。
 残業に追われる日々が続き、慢性的な疲れが体中に染み込んでいた。一昨年前に膝関節炎になって、痛みのため歩くことままならないことにも苛立っていた。
 転機は年始早々体調不良になった義父義母の介護のため、妻が急遽帰省したことだった。高校生の娘は昨年9月から1年間の予定で留学中。突然一人暮らしするはめになったのだ。
 急な帰省のため冷蔵庫には年末に買い込んだ大玉のキャベツ、白菜、レタス、その他大量の野菜が残っていた。幸い不器用ながらも料理するのは嫌いではない。腐らせてはもったいないと、サラダ、浅漬け、野菜炒めに水炊き煮込み料理、思いつく限りの野菜の料理を作って食べた。野菜の消化を優先するため米も炊かなかった。だがその野菜づくしの料理、意外と気に入ってしまって、年始休暇が終わっても継続した。ブロッコリー、アボカド、カリフラワーなど少々高めの野菜を買っても外食するより安上がり。材料を残業帰りに購入し、寝る前に茹でるなどして下ごしらえして翌朝分のサラダも作っておく。そんなルーティンに慣れるとけっこう楽しかった。
 またそれまで膝関節炎のせいでろくな運動をしてこなかったが、このまま何もしないのも体に悪いと考えをあらため、膝に影響のなさそうな運動をこの一人暮らしを機に始めた。基本は腕立て伏せと腹筋背筋。それから「ピラティス」「ヨガ」でYouTubeを検索し、できそうなメニューを取り入れて毎朝15分程度、できるだけゆっくり、インターバルも入れて丁寧に全身をくまなく動かすことを意識した。始めた当初は腕立て伏せすら一回しかできなかったが、3週間目くらいから、メンタルの疲れがあっても、寝てる姿勢から起き上がる、買い物時に重たい荷物を持つ、といった日常の動作が楽に感じるようになった。
 2月になって妻が戻ってきてからは、さすがにこの極端な野菜中心の生活はやめてしまったが、体幹トレーニングと「ピラティス」「ヨガ」もどきの運動は継続した。2月末、健康診断で体重を測ったところ12月末にくらべて5kg減ってるのを初めて知った。その後コロナで非常事態となり留学を中止し帰国した娘も一緒に自宅に篭っていたときも、この運動はほぼ休まず継続し現在に至っている。そして先日体重を測ったら2月末からさらに5kg減っていた、というわけである。
 本来なら「〇〇を○回○セット」といったメソッドを記すべきなのだろうが、自分の場合特に明確な決まりを設けていたわけではない。腕立て伏せも腹筋背筋も回数はその日その日の気分だった。むしろそんな気合を入れてたら継続はできなかったろうと思う。「ほぼ毎日およそ15分、じんわり汗かく程度の運動を適当に」を続けていたら10kg痩せて、昨年末はTシャツを着ると腹部がくっきり浮き出ていたのが、今着ると胸から下はTシャツの生地がカーテンのようにぶら下がっているだけ、実はベルトの穴で二つ分、胴回りが細くなった。足も地道に鍛えたおかげで膝の痛みも以前ほどではない。自分でも信じられないが事実である。まさかこんなことでほんのりとはいえ逆三角型になれるとは思ってもいなかった。
 このまま続けたらどこまでいけるのか?腹筋がくっきり浮き出るまでになれるのか?その答えを求めて、やれる限り継続しようと思っている。

※参考にしたYouTube。他にもたくさんあるので自分にあうのを探してトライしてみてください。


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