パイナップル師匠が教えてくれた漢字

パイナップルがどうしようもなく好きです。スーパーに行ったら、まずカットパインを買い物カゴに入れます。うちの5歳児もかけっこ教室の自己紹介で「好きな食べ物は?」と先生にいきなり聞かれて、2秒悩んだ末「パ、パイナップル!」と叫んでいたので、あぁ教育が素晴らしく行き届いたなぁと、親の背中を見て子どもは育つのだなぁと満足しておりましたその時!

そうか!<教えるのではない、親の背中から学ぶ>のか、と改めて体感。
パイナップル師匠、有難うございます!

目下、5歳児はひらがなの書き取りが苦手。ドリルをやっていて、ちょっと書き順を間違っただけで放り出しちゃう。なので、ここでパイナップル理論です。<親が文字を書き取る姿から学んでもらう>のです。さすがに今さら「ひらがなを美しく書きたい!」という発想はなかったので、「大人の漢字ドリル」のようなものを日本橋の丸善で探していたところ、たどり着いたのが。。。

『1日5分朝の般若心経写経手帖』

早速、5歳児の隣で鉛筆写経を実践。正座して背筋を伸ばし「かんじざいぼさつ(観自在菩薩)」と有難がって唱えながら、書をしたためていますと、興味津々で寄ってきました5歳児。じーっと僕の鉛筆の芯先を見つめています。ついに<親が文字を書き取る背中から5歳児が学ぶ>瞬間が来たのです!
「ボクもやってみる!」
おお。ついに文字の書き取りの楽しさを学んだか!さあ、ひらがなドリルを持っておいで。あれれ?目の前の紙に文字を書き始めたよ。でも、まあいいか。文字の練習をしてくれるならさ。そして数十秒。。。
「かけたよ!」
と叫んだその先にあった文字。それは、、、
「薩」。
「菩薩」の「薩」。
バランスぐちゃぐちゃの「薩」。
まだひらがなの「み」も書けないのに「薩」。
鹿児島県民と幕末好き以外、日常生活かなり使用頻度が限られる「薩」。

その後何度も「薩」にチャレンジし続ける5歳児。
まあ、パイナップル師匠は決して間違ってはいなかったし、5歳児も教化するお釈迦様の布教する力ってすごいですね、ということも学べましたとさ。うんうん、これで良し良し。