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【香港🇭🇰「修養」日誌57】小田嶋隆さんが亡くなってしまった @紅磡〜黃埔〜尖沙咀 20220624金

午前6時起床 今日もどうか正直・親切・ご機嫌であれ でもどうしても涙が出てしまう

小田嶋隆さんが亡くなってしまった 後回しにしたいと思うほどの強い悲しみに襲われるのは久しぶりだ

この日は晴れやかな空 「免疫ワンプレート飯」でチャージし スワローズ独走にニヤニヤして 広東語でパスタ頼んだらドリアがやってきて 尖沙咀の人いきれにクラクラしつつも 「通利琴行」で電子ピアノをついに購入し ついでにKANの楽譜なんか発見して 帰ってきた子供とアイス食べたりしたけど ずっと悲しかった

毎週金曜日 『ア・ピース・オブ・警句』は朝の千代田線で必ず読んでいた 記者として  森友改竄で部下が自殺してもニヤニヤ笑う麻生太郎を追いかける日も 《もりともさんねんかけはちねん【森友三年加計八年】》と「覚悟を決めて、ひとつ気長に取り組もうではないですか」という小田嶋さんに励まされていた

ついに会いに行った 「隣町珈琲」での平川克美さんとの対談を聞きに行った 自然療法?を語る平川さんを「あなたのそういうところがイマイチ信用できないんだよなぁ」と親しげにいじる小田嶋さんのくしゃっとした笑顔が忘れられない

世間の理不尽にオダジマ的偏見のスパイスを投入したら 強めの火力で一気に炒め上げて新しい味を生み出すピリ辛コラムだったが 決して“胃もたれ”を起こすようなトゲトゲの文章ではなかった 懇切丁寧な言葉の積み重ねは「こんな考え方もあるのですがいかがですか?」の柔らかさがあったし 時に読者への“ラブレター”だった

そんな「愛情」がもう小田嶋さんから届くことはないなんて… 連載が減り始めいつかは…と覚悟していたつもりが全然でした 思っていた以上に寂しいです 今は闇雲に読み返しては笑い直してどうにか紛らわしています 小田嶋さんどうかどうか安らかに