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『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』ウッディ・アレン監督。ハリー杉山が松潤に変わる魔法。(2020/7/21)

ティモシー・シャラメこと、ハリー杉山が嵐の松潤に見えてくる不思議。もはや魔法。魔法使いのおじいちゃん、ウッディ・アレン。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、フジテレビ「ノンストップ!」でコーナータイトルを叫んでいたハリー杉山が、夢叶って?ハリウッドに抜擢され熱演しているようにしか見えなかったのです。しかし、ウッディ・アレン監督が描く、雨で煌めく優雅なニューヨークで、色恋に翻弄され、愛の言葉遊びに興じるティモシーは、もはや嵐の松潤のようになるのですね。

それは夢のような時間でした。90分少し、映画館にいながら、コロナも貧困も差別問題も垣間見えない、嘘みたいにキラキラしたニューヨークで繰り広げられる恋愛模様を、ニヤニヤしながら眺めていればいい贅沢。フランク・シナトラのバラードに乗せて霧雨が踊る中、ミニスカの恋人たちがすれ違うニューヨークの時計台の下に現れるのはやはり王子様、嵐の松潤でなければいけません。日本の情報番組で汗をかくハリー杉山の居場所は残念ながらなかったのでした。

あ、ティモシーの演技の幅がすごいって話ですよ。


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