私の芸術運動143旅の合間に挟む栞

本を持つ、旅に出る!

私は1人で旅に出る時一冊本を持って旅に出る、民宿で風呂上がり寝る前に酒を飲みながら読む短編小説、フェリーを待つ合間、特急列車に揺られながら、浜辺、喫茶店。

旅に出てまで本を読むのは勿体無い?

確かに時間は一律に過ぎてゆく、せっかく来たのに読書?だけどなんでだろう?旅先で読んだ本を開くとその時の周りの情景が浮かぶ、その本の表紙を見ただけでも私は内心こいつと私は旅に出たのだ!!と誇らしく思う事がある。

本は旅の合間に挟む栞の様なものなのか?

そんな旅先で私はいろんなものを見て絵に描く、その時まるで哲学科の様に私の中でいろんな事を考えるけれど、案外普通の事だったりして思い返すと笑えてしまう、それくらいに旅に出ている時の私は私なのです。

描き溜めた絵を眺めるとその時の事、考えていた事、読んだ本の1小説が浮かぶ

そこで見た景色や感じた事や読んだ本、他にも飲んだコーヒーや惨めな思い、は特別なものなのだ。

そんな旅の手引きが出来たら!!というか、私の感じているこの素晴らしい思いをみんなにも知ってもらいたい、ああ、あの時見たあの薔薇はまだ咲いているだろうか?

あの山は?あの川は?あの空は?あの雲は?

あの店は?あの人は?あの列車は?あの船は?

きっと今もある、私の絵にもはっきり残ってる

金なんて多少あれば良い

旅の果てに社会に取り残されても仕方ない

出来れば私は手遅れになりたい、もうなっているかもしれないけれど、自分の足で歩いて見て聞いて感じて描いて書いて読んでいたい

私の描いた絵の景色は今もどこかに確かにあるんです、それは待っているわけです、来なくたってなんとも思わないでしょうけど、行った方は嬉しいものです

私がもっと有名な画家だったなら、私の描いた絵の場所がもっと喜ぶかもしれないのにね

けど旅は続きます、この先誰かが私の絵を手がかりに旅をしてくれるかもしれない!!

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