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■絞り(F値)とは

今回は、前回お話をした絞り(F値)についてお話していこうと思います。

これ、見たままの読みで、「しぼり」とも読みますし、「エフチ」とも呼びます。
カメラ仲間同士での会話でも、やっぱり

      エフチなんぼに設定した?
      エフなんぼ?

って感じに使ってます。
「エフ」と聞けば、絞りの事です。

絞り(F値)については簡単に説明すればすぐに話が終わるのですが、カメラ初心者の方や、これからカメラを楽しみたい方、クリエイト初心者の方に向けて、最初は簡単にかみ砕いてより理解を深めるために、そして後半には絞りの楽しさ、カメラ好きがわざわざ一眼レフカメラをを利用して楽しむ理由について書いていこうと思います。

ちなみに文章や語彙力が乏しいため、現役フォトグラファーの先輩にも教示を頂きまとめていきたいと思います。


■ 目の構造とカメラの構造

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早速ですが、

皆さんは、目がどうやって光を取りこむ調整をしているかはしっていますか?

人の体には様々な機能が備わっていて、目も光を調整をするために色んな働きをします。

絞りとは、複雑な目の中の構造の一つの役割であり、入り口的存在と言ってもいいと思います。

動物の目の構造というものは、ご存じの通り非常に複雑です。

目の構造とカメラの話も共通していて、決して一つの機能だけでなく、いろいろな機能が働き、結果として1枚の写真や、目の前の景色を認識することが出来ます。

一つでも変な動きをしてしまうと、景色がぼやけたりとか、物がが見えないなどの症状が発生します。
カメラも一緒です。
一つでも設定がおかしいと、明るすぎるとか暗すぎるなどの変な写真の仕上がりになります。

そもそも本来人の目で認識している景色や色が本物なのか。

動物の中でも、一般的に魚類、鳥類、昆虫には色の認識が高く、紫外線など人に見えない光も見えるものもいます。
虫が夜の光に集まる習性もそれに関係しています。

それは果たしてどんな景色なのか、本当に興味が沸きます。

その目のざまざまな仕組みと、カメラに備わっている機能に共通する部分があるのですが、今回は絞り(F値)についてです。


①『絞り(F値)』とは『虹彩・瞳孔』

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みなさnは、日中のまぶしい太陽をじっと目を開けて眺め続けることはできますか?
たぶん誰も出来ないですし、やろうとしても瞼(まぶた)が閉じようとピクピクしますね。笑

瞼(まぶた)は光をシャットアウトすることも出来ますが、本来は目を外部から守るためにあります。
だから脳が反射的に危ないと判断すれば、目を守るために瞼をつむっちゃいます。

じゃあ絞りとはいったい何なのか。
絞りとは、

     虹彩と瞳孔の役割の事

を言います。

もはや説明の必要も無いかもしれませんが、確認のつもりで簡単に説明します。

人の目は、光が多いと虹彩が縮んで、それにより瞳孔という穴が狭くなります。
そして、狭くなった分、光の入る量が減ります

絞りはそれと同じで、この虹彩を縮めて瞳孔を閉じる(絞る)度合いを数値化して、それを絞りと呼んでいます。

カメラを持っている方はレンズの中を覗いてみてください。

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カメラのレンズの中にはこうした薄い羽根みたいなのが重なっていて、中心に穴があります。

この重なった羽根がこそが虹彩の役割をする

     絞り羽根(しぼりばね)

と言われる物です。

そして、絞り羽根で形づくられた多角形状の穴が瞳孔です。


先ほど絞りというものは、数値化されるとお話しましたが、絞りは

   穴が小さく(暗く)なるほど数値が大きく

   穴が大きく(明るく)なるほど数値が小さく

なります。この動作は一般的にカメラ用語で、

   穴が小さく(暗く)なるほど数値が大きく
               ⇒ 開放

   穴が大きく(明るく)なるほど数値が小さく
                 ⇒ 絞る

と呼ばれています。

まとめますと、開放にすると明るいし、絞ると暗いんです。

例えばこれ、

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先日蛍の撮影に行った際の写真です。

全く同じカメラ、同じ場所、同じ時間で、絞りだけ変えて撮影しました。

まだマシな方ですが、数値を変えればもっともっと差がでます。
やりすぎたら真っ黒になって同じ場所で撮影したものかもわからなくなるのでこれくらいにしました。

よってここから言えることが、

     明るい場所では絞って暗く調整
     暗い場所では開放きて明るく調整

てことです!。基本の考え方ははですが。

。。しかし絞りはそれだけではありません。絞りには絞り羽根で入ってくる光の量を調整して、明るくする、暗くするを調節するだけでは無いんです。

僕はここからがカメラの深さと楽しさだと思っています。
ここからは、僕が好きな(みんなも好きか。)絞りの効果2つについて話していこうと思います。



② 絞り(F値)の効果その1 『ボケ』

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ここからはみんなが憧れるボケについての話です。

写真のボケについては憧れる方も多いと思います。
際立たせたいものがある時などはこのボケがまず一番に思い浮かびます。

最近ではスマートフォンでも、
          ポートレート機能
のついたカメラが一般的になってきました。

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こういった背景ボケボケのものです。

これは一般的に、メインになる被写体を目立たせたい時に使います。

ですので、個人事業者やビジネスをされてる方、クリエーターなど、仕事上自分の宣伝をしなければいけない人は、よく自分のポートレート写真を宣材写真として利用されています。

しかし決してボケがある方がいいとか、無い方がいいとかそういう話ではありません。
景色を撮るか、人を撮るかなど、様々な状況に応じて使い分ける必要があるのです。

そして絞り(F値)は、数値を
    小さくすればボケていく
             ⇒(明るい開放)
    大きくすれば全体にピントが合っていく  
        ⇒(暗い絞り)
ようになります。

それについての説明は、カメラのレンズ内の幾層にも重なったガラスのレンズの説明や、入ってくる光の焦点の話に関係してきて、写真を撮る上では正直知らなくてもいいとおもいますので省きます。

ここでは、開放すればボケていく、絞れば全体にピントが合っていくんだ~。くらいに思ってください。

そして、自分の好きなボケ感を求めて、絞り(F値)の数値を変えてみましょう。



③ 絞り(F値)の効果その2 『光芒(光条)』

次に、光芒(光条)についてです。
これ、
     光芒 ⇒ こうぼう
と呼ばれているものです。
説明は一見にしかず、光芒が何かを写真でお見せします。

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こいつらが光芒が出ています

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丸を付けたこいつらです。
この光の線を光芒と呼びます。
カメラ小僧はみんな夜景撮影や、逆光撮影時に狙うやつらです。
この光の線は設定でわざと出しているものなのです。

じゃあ、絞りをどうすれば光芒が出来るのか。簡単です。

     開放(明るく)すれば光芒は出ない
     絞れ(暗く)ば光芒が段々と出てくる

といった感じになっています。

皆さんも、夜の街頭やでもなんでもいいですが、光をみてゆっくり瞼をっむって下さい。

瞼が完全に閉じるまえ、光が線になると思います。
その効果です

【また、先ほどはお伝えしていませんでしたが、遠くの物を見るときに、上半身を前のめりにした状態で目をすぼめたりした事はないですか?
その動作は先ほどお話したボケに通じます。
絞ると、全体的にピントが合うと言うやつです。】

少し脱線しましたが、絞りの調整で光芒が出て、それはそれはこれまた面白い写真が撮れるようになるのです。

アートボード 11

また、これら全て、その効果を利用したものになります。

いかがでしたでしょうか。
絞りの仕組みや効果について少しは知っていただけたでしょうか。

     あぁ~、こういう写真は絞りだったのかー

少しでも思っていただけたなら幸いです☆彡

まとめますと、絞り(F値)の関係性はこうなります。

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なにより頭で理解するよりも、実際に自分で設定してみて撮ってみないと意味がないですし、理解がより深まり、晴れてカメラ・写真にはまってしまいます(*^^*)

また、

        自分の世界観を表現する
        自分の考えやイメージを形にして
               人に感動さえ与える

ことができるのは、クリエイターの醍醐味だと思います。


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簡単ではありましたが、今回は絞り(F値)の話でした( ^^) _U~~

最後に

単に絞りといえど、他の設定や撮影の環境によって状況が変わるので、まだ絞りを語る上で話さなければいけないと思う事もあるのですが、それはまた後ほど。

次回は、シャッタースピードについて話します。。。

ここまで読んで頂きありがとうございましたm(__)m。

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