人は他人を変えることはできない

こんにちは。ひろきちです。
いかがお過ごしでしょうか?

今回の記事では、
「他人とのコミュニケーションにおける考え方」
について、深掘りしていきます。

タイトルで「人は他人を変えることはできない」と、
ややネガティブな書き出しをしました。
しかし、真意としてはネガティブではありません。
補足すると、
「人は自分しか自分を変えることはできない。人が、他人を思うように変えることはできない」
となります。

この考え方が、どう他人とのコミュニケーションをより良くするのか?
考えていきましょう。


①他人を変えようとしない

ここでの「他人」とは、自分以外のすべての人を指します。

あなたが、他人に変わってほしいと思ったとしても、あなたが思うように人を(より良く)変えることはできません。

結論から書きます。
例えば、仕事の同僚や部下、あなたの家族もそうです。
「こうなってほしい」とか、「ここをもっと改善してほしい」と
思いますよね。それはごくごく自然なことです。

しかし、あなたの「変わってほしい」という思いで、他人を変えることはできません。
変えられるとしたら、その相手自身が「変わろう」と思わない限り、変わることはありません。
もしくは、あなたや誰かの姿を見て、その人が「変わろう」と思い、行動や考えを変化させることです。

もしあなたがその人が変わる(より良くなる)ことに影響できるとすれば、その人が自ら「変わろう」とするきっかけを与えること、までです。

よく、言いませんか?もしくは聞いたことがありませんか?
「自分の性格は簡単には変わらない」
「長年染みついた考え方はすぐには変わらない」・・・と。

自分自身ですら「変えられない」と思っているのです。
他人が思うように変えられるわけがありませんよね。

もし、あなたが周りの人や家族を「変えた」と思っているとしたら、それはその人が「変わろうと思った」「変わろうとした」からです。

逆に、
「自分の性格なんか簡単に変えられない」と思っている人は、
性格を変えることはできません。
だって、「変えられない」と思っているからです。

そのくらい、「思う」「意識する」ことは大きいことなのです。

では、人は他人を変えられないとしたら・・・
どうすればいいの?となります。
パートナーや、自分の子どもに対してもそうです。
「変えられないからって、放置なんかできない」
と思いますよね。

では、どうすればよいか?


②変わるきっかけづくり

↑で何度も、「人は、自分で変わろうと思わない限り、本質は変わらない」
と書いてきました。
だからこそ、あなたが他人に寄与できるとすれば・・・
「変わろうと思う」環境やきっかけを作ることだけです。

例えば、夫婦関係で言うと
あなたがパートナーに「こうなってほしい」と思う要望や、
「直してほしい」という不満を伝えたとして
実際にあなたが満足できるくらい、「変わった」と実感できたことがどのくらいあるでしょうか?

「そんな簡単なら苦労しない」と思いますよね。

それは、前提の考え方とアプローチが間違っているから苦労するのです。
もちろん、「変わってほしい」と考えるのは自然だし
大切なことです。

しかし、「人は自分からしか自分を変えられない」という前提に立つと、
自分の不満を相手にぶつけて理解してもらおうとするのが、どのくらいエネルギーが必要で、且つ非効率か、が見えてきます。

本当に変わってほしい、と思うなら・・・
相手が「変わりたくなるような」報酬を用意することです。

人は、もともと保守的な生き物で変化を嫌います。
今までやってきたことを壊したくない、否定したくない
新しいことに踏み出すのにストレスがかかる。
そのように、無意識に変わることを避ける特性があるのです。

だからこそ、変化するには相応の「報酬」が必要です。
この場合の報酬とは、その人によって違います。

・褒められることに喜びを感じる
・誰かが喜ぶことをしたい
・自分が得をしたい
・人より優位に立ちたい

と、いろいろです。
大切なのは、その人が「変わりたい」「成長したい」と思えるためのきっかけとなる、欲求が何かを理解することです。

それを理解せずに、自分が「こうあってほしい」と他人に求めることをストレートに伝えたとしても、相手の欲求と一致しなければ・・・
「変わりたい」などと思ってはくれません。

ただ、その人にとってベストな報酬は何か、を読み取ることは簡単ではありません。でも、訓練すればその読み取る力は上がっていきます。どうすればよいか?そのために有効な訓練の方法を紹介します。


③観察眼を鍛える

相手に何を渡せば、「変わりたい」と思ってもらえるか?
パートナーや家族などで、普段からコミュニケーションができている関係であれば、直接話をして感じ取るのがよいでしょう。

ですが、仕事の関係や、思春期の子どもが相手だったりすると、まずコミュニケーションが希薄だったりしますよね。

そこで有効な訓練は、「観察」です。
では、何をどのように観察すればよいか。

例えば電車の中や街中で、すれちがう人を観察して
「この人がこだわっているポイントは何かな」と想像してみましょう。
鞄がきれい、靴が〇〇のブランド、髪型、話し言葉・・・
合っているかどうかは問いません。
大事なのは想像することです。
穴が開くほど観察して、想像して、無理やりにでも何か一つは見つける。

これを繰り返すと、「相手の心を察する力」が鍛えられていきます。
知らないひと相手でもそれが難なくできるようになれば、今度はもっと関係が近い人をターゲットにしましょう。

そうすると、「相手が欲しているもの」がおぼろげに見えてくる瞬間が来ます。

(この人は他人より自分が賢いと思われたい欲求がある)
(この人は自分より周りを立てることが好きだ)

こういった、こだわりポイントが相手の欲求につながってきます。
すると、相手に何を渡せば欲求を満たせるか?がわかってくる。

あなたが相手の欲求を理解して、報酬を想像し、渡すことができたとしましょう。相手はそこにメリットを感じ、自分を変えることを許容するマインドが生まれてくる。そこからやっとスタートです。
でも、そのスタートはロケットのエンジン着火と同じです。
着火するまでの準備はとても入念に、慎重にやる必要がありますが
ひとたび着火してしまえば、軌道に必ず乗ります。
なぜなら、相手が「変わりたい」と真に思っているから。

自分が子どもの頃を思い出してみてください。
好きなスポーツや遊び、ゲームに明け暮れた日々を。
時間も気にせず没頭できましたよね?
できないことができると、飛び上がるほどうれしかったはず。
なのに私たちは大人になって、「分別」を覚え、いつしか変化を嫌がるようになっています。

全ては心の持ちようです。
あなたが「変わりたい」と思えば、あなたはなりたい自分になれる。
あなたの周りのひともきっとそうです。

今回の記事では「人は自分から変わることができる」ことについて
深掘りしてみました。
この記事があなたにとって少しの変化のきっかけに、
「変わりたい」と思い、行動できるきっかけになれば嬉しいです。

今日があなたにとって素敵な一日になりますように。
それでは、また。


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