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卒業する情報プロジェクト室のメンバーへ

2021年の3月31日でデジタル化推進マネージャーが3名卒業した。

2017年の経産省DXの立ち上げ期から5年間、一緒に走り、経産省に止まらず、様々なコミュニティを越境してGovtechのカルチャーを作ってくれた酒井さん

2018年の最初のマネージャー採用で入省し、経産省だけでなく、他省庁や自治体も利用する補助金申請システムJグランツを、苦しい時もそれを見せず、立派に育ててくれた宮部さん

同じく2018年から中小企業庁のデジタル化を一手に引き受け、ミラサポplusをはじめとして、中小企業向けのデジタルサービスを1つ上のレベルに高めてくれた林さん

3人のマネージャーの卒業は我々経産省のチームにとっては大きな喪失であり、非常に寂しい思いだ。経産省で彼らと一緒に働いた職員の多くも同じ思いを抱いているだろう。

加えて、我々のチームには他の官庁からの出向者、自治体からの研修員もいるが、3月末をもって親元に帰ることとなった。彼らの活躍もまた、経産省のデジタル化の取組を大きく飛躍させてくれた。

他省庁のデータをAPI連携で取り入れ、自らのデータ自体もオープンAPIで提供する、法人番号にひもづく法人データベース、Gビズインフォを育ててくれた弘重さん

法人の行政手続における認証基盤GビズIDを1年で35万社以上が利用するサービスにし、経産省の手続のみならず、社会保険手続や農家の手続でまで活用できるところまで育ててくれた布山くん

経産省の職員ではないにも関わらず、チームメンバーとして小さな取組を本当に大きく飛躍させてくれた。いくら口に出しても自分の感謝の思いは正確に伝わりそうにないので文章に残しておく。

自分からは厳しいことを話すことも多かったと思うし、自身が未熟だったせいで嫌な思いをさせてしまったこともあるかもしれない。
それでも皆さんと一緒に働いた時間は自分にとって楽しかったということだけは伝えたい。色んなことをやりすぎて常に忙しかったけど、皆さんにとっても良い人生の記憶になったなら本当に嬉しい。

ここまで来られたのも皆さんの思いがあったからであり、改めてその思いに基づく行動が、世の中の仕組みを変えることを感じられた。
2018年、最初のビズリーチでの採用には600名以上の応募があったが、その中で選ばれた宮部さん、林さんは、間違いない2人だったし、2017年に自分の思いの下で経産省に転職してくれた酒井さんの選択がなければ、ここまでチームはまとまらなかった。
弘重さん、布山くんも前任の意志を受け継ぎ、それを自分のミッションとして深くコミットしてくれて、本当に誰が見ても経産省職員だった。

まだまだこれからが本番という中での別れは辛いが、皆さんが一緒に過ごした時間を時々思い出しながら、次のキャリアでも行政のデジタル化という大きなテーマにそれぞれの形で取り組んでもらえると嬉しい。卒業したメンバーが、次は自分の旗を立て、更に前進することで社会を大きく変えていくことを期待している。情報プロジェクト室にとってもこの喪失がマイナスだけではなく、更なるチームの結束のきっかけとなり、思いを燃やす原動力になると良いと思っている。

感謝の思いは本当に言葉で表しきれないが、これまで情報プロジェクト室で一緒に働いてくれたメンバーみんなに感じてきたことでもある。3年半以上様々な情報プロジェクト室のメンバーと仕事をしてきたが、みんなそれぞれに最大限の貢献をしてくれたと思う。そして共に働いたメンバーとの間には一緒に目標を目指す絆を感じられたのではないか。そうした人の繋がりが、今の情報プロジェクト室を形成している。

「ありがとう、すべての情報プロジェクト室メンバー」と心から思っている。(どこかの映画みたいだが。)

様々な成果を通じて、情報プロジェクト室に求められる役割もより重要になってきている。スモールスタートから、少しずつサービスの規模も拡大している。我々の取組のフェーズも、もう一段上がっていく。「行政サービスをデジタルテクノロジーで利用しやすいものにする」というミッションを掲げながら、思いに基づく行動でデジタルサービスを提供する集団として、情報プロジェクト室が成長していけるよう、自分も引き続き努力したい。


引き続きご関心あればサポートをお願いします!