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大公開!絵本「ぼくはひこうき」発想から構成、一冊が出来上がっていくまで。


それでは今回は、

約3年かけてできた絵本


今回は、講談社さんより発売中の絵本「ぼくはひこうき」が、
どのようにして出来ていったのかをご紹介したいと思います。

着想から、どのような仕組みを使って、構成をどのように組み立てていったのか、そして制作途中に 煮詰まってしまい 止まってしまったとき、どんなきっかけが あって 再び 前へ 進むことが 出来たのか ラフ(下書きの本)も含めて大公開します。

こんな方におすすめ

絵本を作ってみたいけど、どうやって ストーリーを組み立てて いったら良いのかわからない。
制作途中で、行き詰ってしまい 止まってしまっている方にも 読んでいただけたら、なにかの ヒントに繋がるかも しれません。
この 僕の経験が お役に立てたらと 思います。

それでは、始めて いきましょう。

なぜ有料記事なのかは、こちらの記事でご確認ください。
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自己紹介

改めまして、絵本作家のはっとり ひろきです。
30才頃から 息子のために 絵本作りを始め、何度も コンテストに落ち、
何度も 絵本の塾の オーディションにも 落ちながら、10年ほどかけて
第39回講談社絵本新人賞を受賞し、 絵本作家デビューを果たしました。
その後、第3回こころの絵本大賞、第1回ビルボ絵本大賞と続けて受賞。
現在、デビューから6年目で10作以上の作品を生み出していますが、
その中で 学んできたことも、 詰め込んでいきます。

はっとり ひろき(作品一覧・著者プロフィール) | 絵本ナビ:レビュー・通販 (ehonnavi.net)
Amazon.co.jp

今回は、こちらの絵本
「ぼくはひこうき」
お持ちでない方はご購入いただき、実際の絵本と比べながら見ていただけると嬉しいです。(電子書籍版もあります)
はっとり ひろき - 講談社コクリコ|講談社 (kodansha.co.jp)

ぼくはひこうき 講談社より発売中!

今回はシミュレーション型でお届けします。

それではスタートです!

ある日、みなさんは こう思いました。

空を飛べたら 気持ちが良い だろうな。


でも まてよ。これ、誰もが 思うよなぁ
(※共感が得られる)
ここでのポイントは、
誰もが 思うだろう = 当たり前すぎて 作品にならない
という解釈も 有りますが、「多くの方の 共感が得られる」という事も言えます。
作品とするなら、共感が 得られるものを、自分なら どの角度で 描くのかも 大切かも しれません。



この気持ち、何とか 絵本に 出来ないだろうか。

それに、どんな お話しにしようか。

空をとぶとなると、
飛行機に のる おはなし?
自分が とぶ おはなし?


事実に 近い おはなし?
それとも 空想の おはなし?

あぁ、そういえば
幼い頃、お父さんに 飛行機して もらったなぁ。
少し前まで、息子にも してたし。
うーん。

あ、あの瞬間、まさに 空を飛んでいた 気がするぞ!

そうだ、そんな絵本を 作ってみよう。
それじゃあ、
「主人公の 男の子が、お父さんの膝のうえで 飛行機を してもらって、
その男の子のが 空想の世界で 飛び回り、帰ってくる!」

こんな感じかな。

すると、イメージとしては
この、よくあるパターンの
A地点から、B地点に行き
またA地点に帰ってくるパターンとしよう。

A→B→A´

Bの物語の中で 主人公の気持ちが 変わるか、何か目的が 達成されて
同じ A地点に戻ったとしても、
その子は、A'(エーダッシュ)に変わってる
(何かが違う、変化している。それが気持の変化なのか、何なのか)

この王道パターンが良いかもね!


そうなると、
現実のA地点から、空想の Bの世界に 行き、
そして また、Aの現実に 帰ってくる。
底辺には、現実世界も うっすら流れている 感じ。
うん。こんな 感じだな。

そして、
話の ピークを 後半に 持ってきて、

そこで 何かが起こる。それが「転」だな。

そうすると、
その、「転」によって、
終わりに向けて、間延びしないように、物語を 加速させていく。
現実Aから、空想の B世界へ行って、またA現実へ。

そして、

このような物語を作るうえで大切なのは、

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