見出し画像

[これからの経済] 循環する経済 - サーキュラーエコノミーとは? #1

僕自身、2年ほど前に循環型経済と呼ばれる、サーキュラーエコノミー(Circular Economy)の概念を知った。その時は、面白い素敵な経済のシステムだなー、としか思っておらず、深く入り込むことはしていなかったが、僕の中で再熱してきたので、まとめたいと思う。サーキュラーエコノミー(以下CE)に少しでも興味持ち始めた人に、届いたらいいなと思う。

そもそも今の経済のシステムは、以下のようなリニア(直線)型の一方通行のシステムであり、地球の資源が無限であることを前提に構築されたシステムである。
[Linear Economy]
1. Take - 資源を採掘する
2. Make - 資源からプロダクトを作る
3. Dispose - 使えなくなったプロダクトを破棄する

そんなシステムを前提に、大量生産・大量消費を人類が邁進してきたため、以下のような景色を作ってしまうようになった。

画像3

(場所:Albanie - Mountain of rubbish and garbage on the beach by the sea)

このリニア型経済システムに対して、リユース経済があるが、結局リユース
できないプロダクトは破棄する運命にあり、大きな流れは変わらない。
[Reuse Economy]
1. Take - 資源を採掘する
2. Make - 資源からプロダクトを作る
3. Reuse - プロダクトを再利用する
4. Dispose - 使えなくなったプロダクトを破棄する

これらに対して、出てきたシステムがCEである。一番の違いは、破棄される運命だったプロダクトや材料を、"資源"として捉え直し、廃棄物を出さずに資源を循環させる経済システムのことである。

3つを比較させた図がこちら↓

画像3

引用:https://www.government.nl/topics/circular-economy/from-a-linear-to-a-circular-economy

一番左の図にある通り、廃棄物にあたるものをゼロにして、資源を循環させ、ループを完結させる。地球の資源が有限であることを考えると、とても当たり前で、まっとうなシステムだと思う。そして、いままでのリニア型経済システムの"つけ"が顕在化してきたのは、つい最近のことではない。

画像5

この循環型経済システムは、自然の生態系エコシステムに近く、僕はとても美しいと思った。人間がこの世に誕生する前までは、この地球のシステム自体が、循環型で美しい調和が保たれていたことを改めて認識し、1日でも早く100%CEの実現に向けて、企業が取れる大きいアクションも、個人が取れる小さいアクションも取り組んでいく必要がある。

ーーーーーーー

#2では 、CEの3原則と、ビジネスモデルの紹介をします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?