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本気を出す = 絶対他力。ICCスタートアップカタパルト優勝を振り返る

こんにちは。RECOTECHの大村です。ごみが資源に生まれ変わるマーケットプレイスを創っています。

先日開催された、「ICCサミット KYOTO 2024 スタートアップ・カタパルト」にて無事優勝しました!めちゃくちゃ嬉しかったです。台風で難しい状況の中、ICCサミットを開催いただいたマサさんをはじめとするICC運営メンバー、そして審査員、登壇者&参加者の皆さんに本当に感謝です。

このnoteでは、スタートアップ・カタパルト優勝に向けて、僕自身がどのような準備をしてきたのか振り返りたいと思います。

優勝プレゼンはこちら(⬇︎1:34:00ごろから)


すべての始まりとなったIVS Kyoto 2023

初めて大きなピッチコンテストに出たのが1年前のIVSでした。そこでの結果は惨敗。当時の振り返りはこちらにまとめています。

上記noteの振り返りの中で多くの人の力を借りたと書いていますが、優勝するための準備という基準から今振り返ると全然足りていなかったです。

優勝している未来があるならば、何をやり切っているのか?

ICCではカタパルト登壇者に向けて「必勝ワークショップ」というものが開催されます。前回の優勝や入賞者に登壇いただき、プレゼンを構成する際のコツや、準備までの心象風景をシェアいただく時間です。このワークショップにて、前回優勝者のケミカン清水さんや、Oh my teeth西野さんからのお話を伺い、プレゼンを準備するということの基準値がセットされました。特にSHE福田さんの、「開催までの1ヶ月間は、土日はすべて捧げて準備してきた」という言葉から、僕の中の基準値が大きくアップデートされました。

ICCのマサさんに頼り、土台のストーリーをつくる

ICCカタパルトへの参加特典として、マサさん(ICC代表小林さん)との1:1セッションを2回も行っていただけます。マサさんの観点から、どのように伝えると事業がわかりやすく、魅力的に伝わるかを徹底的に指導いただき、ブラッシュアップしていただきました。結果、マサさんからのフィードバックを通して土台となる基本的な構成を作りました。例えば、ピッチの入りでプラスチックを見せて、これが生まれ変わります!と簡単な説明から入ったのもマサさんのフィードバックをそのまま採用させていただきました。

師匠に頼り、自信をつくる

僕がNike Japanのマーケティングから、スタートアップの世界に飛び込むきっかけになった師匠(李さん)に、まずピッチを見ていただく機会をいただきました。IVSの時は頼ることができず結果惨敗したので、今回こそは、お願いします。とご連絡させていただきました。

プレゼンに対して、正直けちょんけちょんにされるかと思いましたが、「いいじゃん!」と第一声で言っていただき、その後細かなフィードバックや、キャッチフレーズの部分、デリバリーにこだわることなどアドバイスをいただきました。普段めちゃくちゃ厳しい師匠にこのように言っていただけたことは、僕の中でとても自信に繋がりました。

ちなみに、李さんが最近YouTubeを始めましてめちゃくちゃ勉強になるのでまだチェックしたことがない方はぜひご連絡ください!

投資家に頼り、刺さるポイントを整理する

ICCスタートアップカタパルトの審査員は投資家もしくは事業家の方達です。そんな彼らに刺さるポイントを整理するには、自分たちでやるよりも、彼らの視点を持っている投資家の方にやってもらう方がはるかに精度が高いです。

今回直近でプレシリーズAをクローズして、多くの投資家の方達にRECOTECHに参加いただいたので、彼らに対して、力を貸してください!とお願いをしてフィードバック会を開催させていただきました。リード投資家のスパイラルさんのオフィスをお借りして、Headlineさん、SMBCVCさん、Carbon Venturesさん、三井住友海上キャピタルさんにご参加いただき、1時間以上みっちりとフィードバックをいただきました。

RECOTECHに参加いただいた投資家の皆さん

この会を通して、投資家の観点からRECOTECHのどこを評価して投資するに至ったのかだったり、マーケットの表現の仕方はどのようにするとスケール感のイメージが湧くのかなど、RECOTECHメンバーだけでは考えつかない観点から様々な意見をいただき、審査員に刺さる台本にブラッシュアップすることができました。

特にマーケットは大きく見せればいいものではないということや、具体性に欠ける海外展開の話などは意味がないということなどは、本当に勉強になりました。*僕がそうだったようにマーケット大きく見せがち&海外展開していきます!の気合いを見せがちなプレゼンターは多いと思います。

また新規投資に向けた打ち合わせの中でも、今度ICCに出るので、プレゼン見てください!と伝えて、初回面談の中でまだ作り途中のピッチをシェアさせてもらい、フォードバックをいただきました。そのプロセスの中で、僕らの事業の肝になる大臣認定のことがプレゼンの中では伝わりきっていないことがわかり、構成を大きく変えるきっかけにもなりました。フレッシュな目で見ていただく環境をつくることはとても大事だと気づきました。

パーソナルトレーナーに頼り、体幹を入れる

ICCがきっかけというわけではなかったのですが、僕自身の健康をupdateするために、今年からパーソナルトレーニングに通い始めました。トレーナーにICCに出ることを伝え、プレゼンでの非言語情報のデリバリーを高めるために、トレーニングを組んでいただきました。特に重要なのは、体幹が入っていること。姿勢を正して体幹を入れることで、声の質もオーラも変わります。

プレゼン前日のトレーニングの様子

プレゼン前日にも最後の調整に伺ったのですが、前日だから調整くらいに終わるかな〜と思っていたら、今までで1番追い込まれて、文字通りオールアウトしました。体幹が入りづらい環境でトレーニングすることによって、本番は余裕で体幹入りますよねという狙いだったとのこと。本当にめちゃくちゃキツかったです。ICCプレゼン前日に50kgのバーベルを持ってスクワットして臨んだ人はおそらく僕が初めてだと思います。笑

ボイストレーナーに頼り、デリバリーの質をさらに高める

台本OK、プレゼン資料OK、体幹OKとなって、家族に対して家で練習していた時に、声のメリハリや抑揚の話になりました。その時ふと思い出したのが、元劇団四季、現役舞台俳優かつプロボイストレーナーの僕のプロコーチ仲間のことでした。プレゼン直前の土曜日に連絡して、翌日の日曜日に1:1でオンラインセッションしてもらいました。

文字情報を伝えるのではなく、脳内で実際にイメージを持って、身体を通して声をデリバリーすることや、文章を短く区切るのではなく、少し長めの文章はひとまとめに言う方がメリハリが出ること、プレゼン前に舌を緩めるための発生練習方法など、さすがプロ!!と言わざるを得ない素晴らしいアドバイスをたくさんいただきました。

体幹を入れて、彼のアドバイスを取り入れてデリバリーできた結果が、あのプレゼンでした。

製作会社を頼り、ユニフォームを作ってプレゼンスを上げる

必勝ワークショップにて、るうふ丸谷さんにユニフォームをつくる大切さを伝えていただき今回を機に作成しました。スタートアップユニフォームのほとんどが、Tシャツやポロシャツにサービスロゴ、もしくははっぴスタイルが多いのですが、せっかく作るなら何か新しいものを作りたいと思い、サッカーやアドベンチャーレースで着るようなスポーツユニフォームこそ、スタートアップのコンセプトと相性がいいと閃いて、スポーツユニフォームをつくることに決めました。

僕たちはサーキュラーなビジネスモデルなので、どうしても100%再生ポリにこだわりたく、色々探し回った結果、Fan Circle阿部さんの力を借りて実現することができました。デザインも完全オリジナルで、納期もめちゃくちゃ柔軟に調整いただいて、なんとか間に合わせることができました。*かなりいろんな人に好評で、どこでできるのかたくさん聞かれたので、阿部さんのサービスのURLができたらupdateします!

表はサービスロゴ
背中は「NO STARTUPS ON A DEAD PLANET = 地球が壊れてしまえば、どんなビジネスも存在できない」というタグラインと、それに共感してサポートしていただいている投資家の皆さんのロゴを入れた

本気を出すということは、絶対他力である

ICCスタートアップカタパルトで勝つ、という目的を果たすには、自分の力だけでは実現不可能でした。そもそもの事業の拡大もRECOTECHメンバー全員の力があってのことが大前提だということはもちろんのこと、上記に書いたような様々なプロフェッショナルの生命時間を借りて、いただいた内容をすべて全力で取り入れたからこそ、今回のスタートアップカタパルトでの優勝という結果に繋がりました。自分1人では絶対に辿り着けませんでした。

逆にいうとここまで準備したのだからこそ、絶対に勝たなければというプレッシャーも自分にめちゃくちゃかけていました。僕は普段あまり緊張しないタイプなのですが、嗚咽するくらいに珍しく緊張しました。ああ、これが全力で取り組むということなのかと、全身を持って感じました。

最後に

ICCサミットという場は、以下のICC STANDARDにあるように、全員が本気で学び、挑戦しあう場でした。明日の事業に生きることから、視座が引き上がる経験になったりと、本当に貴重な場でした。

ICCでの優勝をきっかけに、僕たちRECOTECHは産業をつくっていくスタートアップであるという太鼓判を押していただき、さらに大きな責任を引き受けたと感じています。明日からまた事業に集中して、今回の結果に相応しいビジネスにしていきます。

仲間を集めているので、ぜひ気になった方はご連絡ください。





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