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詩「雨降りの朝」

20240308

夢から覚めて落ち込む脳内で
整理しようとするあれこれが
次第に消えていくのを待っている
それまでは布団の中でモゾモゾとする

荒唐無稽であればあるほど
それが示すものが不明で
あのパンは一体何だったのか?
溢れ出る疑問は抑えられない

もう会えない人々が出て来る夢は
何よりも苦しくて吐き気がする
真っ暗にした部屋の中
蛹に入ったままの幼虫になる

変われないところと変わったところ
瞳の裏のホワイトボードに書き出して
無意味と知ったその瞬間に
頭がだんだん冴えてくる

夢は何から出来ているのだろう
記憶と空想と感情だろうか
毎日楽しく過ごしているはずなのに
寝起きはいつも機嫌が悪い

それでもまた眠りたい
いつまでも眠っていたくなる
外で降る雨の音がやる気を流して
排水溝へと連れてゆく

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