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高校野球のピリオダイゼーション:解剖学的適応期から筋肥大期へのスムーズな移行:ステップローディング(2+1)を用いた効果的なピリオダイゼーション戦略

解剖学的適応期が終わると、私たちは筋肥大期へと移行します。
しかし、これらの段階で念頭に置いておくべきことは、「トレーニング内容を急に切り替えない」という点です。
解剖学的適応期にサーキットトレーニングを行っていたとしても、筋肥大期に入ったからといっていきなりベンチプレス、バックスクワット、デッドリフトへと完全に移行するわけではありません。
むしろ、解剖学的適応期の後半から筋肥大期の前半にかけて徐々にフリーウエイトトレーニングへ移行していくことが大切です。

筋肥大期もしくは筋肥大期に入る前までには1RMテストを行いたいため、解剖学的適応期の後半からフリーウエイトでのトレーニングを取り入れ始めます。

図1 筋肥大期のピリオダイゼーション

Bompaは筋肥大トレーニングを1RMテストから始めることを推奨しており、解剖学的適応期の最終マイクロサイクル(アンローディング)の終了時に行うべきであるとされています。
例えば、図1であれば5月15日の週がアンローディング期間になるので、ここで1RMテストを行います。
しかし、私は初めの段階では安全を考慮して1RMテストではなく、multiple repetition maximum testを採用します。5RMテストでもいいかと思います。次回からは1RMテストを実施します。

ローディングパターンはステップローディング(2+1)を採用し、60%の1RMからスタートして、アスリートが6レップのみを実施できるレベルに達するまで、各マイクロサイクルで負荷を増やしていきます。

もしスクワットの1RMが100kgの選手がいるとした場合の、ステップローディング(2+1)を用いた8週間のミクロサイクルを作成します。
もちろん、スクワットだけでトレーニングプログラムを組むわけではありませんが、提供されたパターンを参考にしてください。
分子が%RM、分母がレップ数、乗数がセット数を表します。

ステップローディング(2+1)

筋肥大期のガイドラインスについては、以前の記事で紹介しています。

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