【世界の広告】マーケとパーパス、いいことしながら宣伝もする、一石二鳥。ADOPTABLE BY PEDIGREE
割引あり
この記事は、メンバーシップに加入すると、無料で読めます。
ほかの事例やTIPSもまとめて読めておトクです。
【概要】 応用度 - A'
カンヌ2024、アウトドアグランプリ。
中でもこれは、日本人も考えつきやすいし、応用ができやすいのではないかなと。
【課題】
ペディグリーのパーパスは「to find every dog a loving home」
–––––あらゆる家に愛すべき家を見つけること。(ムービーには is to end dog homelessnessと意訳されている。このあたり、広告屋さんは表現の仕方に頭をウンウン悩ませたのではないか)
しかし、実際はエサやグッズのプロモーションばっかりで、ぜんぜんパーパスマーケやってないよね?
【ソリューション】
保護犬をタレントにする。
犬はセレブリティのように、それほどアイコニックに使われないので、見目麗しい、愛くるしいワンちゃんだったらいいわけだ。
そこで、一枚の保護犬の写真から、スタジオクオリティのかわいい写真に再レンダリング&レタッチできるしくみをつくった。
つまり、どんな保護犬でもバキバキマックスレタッチして、タレント犬クオリティにした。これでペティグリーの広告に出してもおかしくない状態にしたあと、屋外広告やデジタルサイネージに、商品のタレント犬兼、里親探しの広告にした。
里親が見つかると、その犬は広告に出てこなくなるらしい。
そして、この一石二鳥のしくみを世界中のペティグリーの広告に広めるのが目標ですというシメ。
【抽象化と転用】
・・・の前に。
実は、ペディグリーはアワード常連で、中でもこの「里親探し」ネタは、ずっと世界中でこすりつづけている。
このへんの香ばしい死屍累々を見ながら考察をするのも、大変勉強になる。
たとえば。
ここから先は
723字
/
3画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?