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4日目〜北海道ツーリング2022

丸一日以上降り続いた雨がようやく止み、青空がもどってきた。
いそいそとテントなどを撤収し、セローに積み込む。

撤収完了!

どこに行こうか悩んだのだが、北の方は天気が良さそうなので北上することにした。

4日目のルート

たくさん走った4日目

まず、深川から旭川を抜け、名寄方面を目指す。
天気が良ければ函岳林道にトライしたいところ。

比布(ぴっぷ)神社でお参り

走っていると、「比布神社」という看板が目に入った。
今更だけれども旅の安全を願ってお参りしておこう。

茶色い鳥居
立派な社殿

すでに色々とトラブルがあったとはいえ、事故や怪我は勘弁だ。

激流の滝を観に行こう

ツーリングマップルを眺めていると、名寄の付近に「激流の滝」というものがあることに気がついた。
滝までは短いダートがあるらしい。大雨の後だから増水して迫力がありそうだ。よし、観に行こう。

滝への入り口
説明の立て看板
落差はさほどでもない
でも流れは急だ

滝への林道は走りやすいダート。
多少水溜りはあるが、回避できるレベル。
車止めの手前には展望デッキが用意されていて、滝を見やすいように配慮されている。

「激流を制するのは静水…」

北斗の拳より

なにかが頭の中を駆け抜けていったが、きっと世迷い言だろう。まぁ問題はない。

函岳はパスしてエサヌカ林道へ

どうも山の方を見ていると、まだ雲が抜けきっていないようだ。
待っていてもつまらないので、ここは一旦オホーツク海側まで抜けてみるとしよう。
そういえばエサヌカ線の真隣にはストレートなダートがあったな。よし、そこを走ってみよう。
浜頓別へは走りやすい国道が音威子府から通っている。道なりに行けば余裕だ。

エサヌカ線を無視して突き進め

小1時間ほど走り、浜頓別で休憩したあとエサヌカ線へ向かう。
とはいえ今回のお目当てはエサヌカ線ではないので、メインの通りを無視して砂利道へ突入する。

走りやすいが、水たまりも多い!
すこし走ると深い轍の道に
海がすぐそば
少し離れたところにエサヌカ線

基本的にはストレートなダートではあるのだが、ものすごくデカい水溜りがあちこちに点在していた。
調子に乗ってスピードを出すと、水溜りに盛大にダイブしかねない。自制心が必要だ。
轍が深い区間では、部分的に砂粒が細かい箇所が何箇所かあった。油断すると滑って転倒しかねないので、路面から目を離してはいけない。

だが…この道はとても楽しい!
ただし、ロードバイクでは行かないほうがいい。下手すると脱出不可能になるかもしれない(ロードバイクで行く人は相当なマニアだろう)。

白い貝殻の道へ

この日、大雨の後とはいえ、空模様は実に素晴らしかった。
この天気であれば、白い貝殻の道でいい写真が撮れそうだ。これを逃す手はない。エサヌカ林道を走り終えたあとは宗谷方面へ北上を続けた。

宗谷岬。でもここは目的ではなく。

白い貝殻の道は宗谷丘陵の中にある、路面がホタテの貝殻でできた道。
詳しくは稚内市公式サイトを。

2011年に敷設が始まったものなので、自分が毎年のように北海道に来ていた00年代にはなかった場所だ。

これはヤバい!絶景だ!

宗谷丘陵

ここまで天気が良いと否応なしにテンションが上がってしまう。
多分それは自分だけでなく、同じタイミングでここを訪れているすべての人が同じだったのではないか。

白い貝殻の道
まさに絶景。こんなことがあっていいのか!
青空と道の白さが映えるっ

残念ながらスマートフォンのカメラではこの光景の素晴らしさをすべて納めることは難しいし、どんな言葉を使っても説明しきれるものではない。
こればかりは同じような条件の日にここに来なければ体験できない。これこそが旅の良いところではなかろうか。

日本最北端の温泉へ

白い貝殻の道を走り終えたあとは給油の為に稚内市内へ向かう。
時刻は14時過ぎ。そろそろ野営地に入らないといけない時間帯なのだが、このあたりは色々と判断が難しいエリアでもある。

基本的に稚内市街を出ると、かなりの距離で街がない。街がなければ入浴施設も稀で、食料品店も見つからないことが多い。
となると、ここは稚内市にあるという日本最北端の温泉を堪能するのが無難ということになる。

稚内の主要エリアの裏側、ノシャップ岬から日本海側を南下すると、「稚内温泉 童夢」がある。

稚内温泉 童夢

位置的には少しだけドーミーインのほうが南なので、日本最北端というのは間違いではないようだ。

さてこの稚内温泉 童夢、ドライとミストの2つのサウナを備えている。しかも露天風呂と外気浴スペースはオーシャンビューだ。
水風呂もキリッと冷たく、火照った身体の引き締めによく効く。
注意したほうが良い点としては、泉質なのかわからないが浴室の床がかなり滑るという点。油断すると転ぶので要注意だ。

夕暮れのサロベツ原野を南下

温泉とサウナを堪能したあとは、北海道ツーリングの定番とも言える、サロベツ原野を南下する。
要はオロロンラインのことだ。

抜海駅に寄り道

北海道の鉄道といえば廃線問題。
度々ニュースで取り上げられるほど、毎年多くの駅や路線が廃止されている。
サロベツ原野に向かう途中にある抜海駅も来年には廃止になると聞いた。
(8/12付のニュース2024年まで存続が事実上決定)

荒野にぽつんと駅がある
稚内方面
豊富方面

正直、周りになにもないし、人影もない。
歴史的には意図があって設けられた駅にしては実に哀しい光景だ。
この駅は日本最北の無人駅。駅舎は風情があるかもしれないが、とはいえ存続は厳しそうだ。

利尻富士と夕日

抜海駅を後にして、サロベツ原野をひた走る。
いつ来ても何もない道だ(知ってて来ているが)。
時刻は17時過ぎ。かなり日が傾いてきている。
完全な夕陽とは行かないが、撮影スポットが用意されていたので利尻富士と夕日を眺める。

あと1時間ほどで日没
利尻富士もよく見える

このあとはまたひたすらサロベツ原野を南下する。立ち並ぶ風力発電の風車を横目に走っていると、自分の影がどこかで見た形をしていることに気がついた。

ルパン三世のエンディングのような

左右は逆だが、ルパン三世のエンディングのような光景だ。

鏡沼海浜公園で野営

どうにか日没までには野営地である天塩町の鏡沼海浜公園に到着できた。
ここのキャンプ場は目の前に温泉がありとても良い湯なのだけれど、日帰りだとサウナがなかったようなので今回はパス(間違ってたらご指摘を)。
受付を手早く済ませ、日が落ちきるまでに設営を済ませる。

いい夕陽だ

キャンプ場近隣にはセイコーマートしか店舗がないのも相変わらず。何年経っても変わらないところに安心感を覚える。

明日はまた天気が崩れるという予報だったので、早めに就寝することにした。

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