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私が行っている治療(1)~漢方【コロナ後遺症日記11/21】


昨日は、漢方の先生の診察がありました。
私の場合には、コロナ後遺症とわかった時には全く動けない状態だったので、お世話になっているのはオンライン受診で対応していただける漢方専門クリニックです。
待ち時間もなく、自宅から受診できるのが本当にありがたいです。
元々、最初に処方された漢方は、ベースのエネルギーを上げる冬虫夏草とコロナ後遺症の本態である自律神経失調症(私の場合には、交感神経過多)に対する桂枝加竜骨牡蛎湯。
10月の痛みの増強と共に抑鬱気分が強くなって、一時的に逍遥丸や帰脾丸に変更していました。
その後、2週間の徹底的な安静で痛みがなくなるととともに、抑鬱気分も改善したので、今回の診察から、再び交感神経の高ぶりに効果のある桂枝加竜骨牡蛎湯を再開して、帰脾丸と併用することになりました。
実は、この桂枝加竜骨牡蛎湯.…この医院特製の煎じ薬なので、毎日煎じて飲みます。しばらくただポイッと口に入れるタイプの漢方で楽していたので、またか~と気が重いですが、治るためには仕方ない!
コロナ後遺症になるまでは、良質の漢方は毎日魔女みたいに煎じて飲むなんて知らなかった…(最初に処方された時には”煎じる”をググってしまいました。) コロナ後遺症になってお勉強になったことの一つです。

コロナ後遺症に対する漢方治療について

実は、私が夏に再発した時の、最悪の状態を脱した一番の治療は、まさしくこの漢方治療です。再発は、最初はブレインフォグで始まり、その後、2週間ほどで、一日中トイレに行くのもやっとというようなすさまじい倦怠感に襲われ、ほぼ寝たきりになりました。この時の記録はないのですが、目を開けているのも嫌だった気がします。
そこで初めてワクチンによる新型コロナウィルス後遺症の再燃が疑われました。主治医もまだ鬱の再燃かコロナ後遺症なのか考えあぐねている中、色々なご縁がびっくりするようにつながって始めた漢方治療。
初めて一週間で、先生の予告通り、トイレなどの簡単な日常生活ができる程度に回復した時には驚きましたが、診てくださっている漢方の先生の話を聞いてなるほどと…

今でこそ、体質改善のイメージがある漢方ですが、そもそも西洋医学の歴史はたかだかこの200年ほど。 
西洋医学出現以前であっても、人類最大の敵は100年に一度は必ずある、繰り返し襲う感染症のパンデミックで、西洋医学よりもずっと長い歴史を持つ漢方の一番の治療対象も、こういった感染症であったので、意外にも漢方の得意分野なのだそうです。

自身では、専門分野の決まりきった定型的な漢方処方をする程度で、詳しい知識はありません。ただ、東洋医学にしてもはたまたインドのアーユルヴェーダにしても人類が何千年にも渡って感性を研ぎ澄ませて蓄えてきた叡智の結果なんですよね。電気もコンピューターもない時代に人類が体感覚で効くと思った医療の知識を継承してきてくれたと思うと、まだ効果の程が科学的解明がなされていなくてもすごく貴重なものだと以前から一目置いています。いつか病気が落ち着いたら、ますます自分でも勉強してみたくなりました。(漢方に対しても思いは語ろうとおもえば尽きないので、不思議なご縁でつながったクリニックのこともいつか機会があれば書きたいです。)

私がよく参考にさせていただくコロナ後遺症外来で有名なHirahata Clinicの平畑先生の症状別チートシートにもいくつかの漢方が書いてありますし、参考になるように私の処方されている漢方の名前も書きました。
ただ、漢方は症状→治療、と違って いくつかの症状の組み合わせ・体質を総合的に判断して、治療法を決めていくので、必ずしも同じ症状があったとしても、個々人によって処方する漢方は変わります。私も症状や効果の出方に合わせて、今までに何度も追加したり、中止したり、変更しています。
また、街の薬局で個人で購入できる漢方は保険が効かないため高価に感じると思います。漢方治療を試してみたい方は是非しっかりと受診の上、処方してもらうことをおすすめします。



 


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