見出し画像

初のポップアップ開催を終えて

こんばんは。久しぶりの投稿です。
更に中々イベント後すぐに書けなかったのですが、ようやくペンを取ります(キーボードですけど)。


今回は7日間。東京の池袋 西武百貨店本店さんにて、数奇なきっかけでお声がけを頂き初のポップアップストアを開催・無事に終了することが出来ました。初のことであるのと僕自身ど素人なので周囲に同業さんの例があったわけでもないので、成功や失敗の基準はありませんが個人の感覚としては
大成功と言って良いと思ってます。
※ここで売上や金額などを書き出せば目立つのでしょうけどしません。

成功と感じた理由は

何より100名を超える多くの方がこの新型コロナウイルスの影響のまだある中で来店頂けたことです。
 いままで京都外でイベントを行ったこともなく、ましてや関東なんて場所は僕にとっては自分の服を販売する場所としては憧れに近い感覚でした。(工場や営業として各ブランドさんやメーカーさんなどへ商談で来ることは勿論ありましたけど)
 そんな新参のブランドを見に、服を試しに、話を聞きに、来てくださった方が100名を超えていたのは驚きでしたし単純に嬉しかったです。これも百貨店という大きな信頼を持つ場所だからできたことですし、うちだけでなくMETORONOME(アイウェアブランド)さんの力添えや、モデルさんにカメラマンさんの協力、お客様であるのに長時間滞在して他の方と会話してくださったりなどの助けもあって実現し、無事終える事ができました。
※僕一人で7日間はさすがに無理でしたので助けてもらいました。改めて御礼申し上げたいです。

皆々様ほんとーーーーーーーに!!!ありがとうございました!(五体投地)

 さてさて折角なので、ブランド初心者の自分が経験したポップアップの情報を共有しておきます。ここからは今後同じように活動される方の参考になれば幸いですという内容です。長くなりますのでご興味あるかただけどうぞ。

 (とにかく御礼を残しておきたいのが今回のnoteの一番の書く動機です。)

 あと僕の場合は百貨店(西武さん)でしかやったことありませんのでその情報です。試着会などと違って基本的にその場でお金のやりとりがありますのでココは小売り経験者でないとわからない部分多そうですが、経験豊富ではない初心者なりの情報と思ってください。それゆえに役立つ部分もあるかも。

【ポップアップ情報】

①事前準備内容

まず開催する場所の条件などを各種連絡方法で確認します。
掛率(場所代のようなものですね、販売価格の〇〇%を開催場所に支払うなどなど)や販売現場にたつ場合の研修の有無や事前申請の要不要、人の確保、什器の準備内容、お金の処理方法、JANコードの要不要、服装などの指定の有無、お互いの保証内容の確認、設営・撤収の条件など…
これらの確認がとれて、ポップアップの場所の提供元との口座の開設審査が問題なく通れば開催は決定です。あとは遠方ですと宿の手配など。
※あまり気にされない方も多いですがバリアフリーに関しても確認しておく方が良いです。

 うちの場合店舗も一応ながらあるので、まだ考えが多少及んだ部分でもありますが、ネット販売のみの方ですと抜け落ちがちだろうなと思ったのが…副資材(袋や値札等)の準備です。
 お客さんに商品を渡す際の袋類なども準備が必要ですし、値札なども必要です(値札ないと見に来た人は余程でない限り購買されなさそうです)。袋は出店先で手配いただける場合もありますが、昨今のレジ袋有料化とあわせて有料が基本となっているようです。値札に記載の値段も税込なのか税抜きなのか、分けて書くのかなどなど、細かいことも決まりがありました。
 下げ札などは通常つけていないネットショップさんの場合は、その準備などでも時間やコストが発生します(袋もそう)のでご注意を。

 あとは場所の規模と期間によって、商品量の確保が必要になります。試着会や展示会であれば、必要最低数(各アイテムのカラーバリエーションやサイズを揃えておくくらい)で販売するわけでもないのでOKですが
『販売をする』となるとそれなりに物量が必要です。売れたら売り場に補填するストック分も含めて(無駄になる可能性もありますけど)少し多めに準備しておかないと売り場がスッカスカでは見栄えも良くはしづらそうに感じましたね…。(僕は準備しすぎた)

うちが準備したものザックリ一覧はこちら
・袋類 紙袋を大小100枚 PP袋大小100枚
・商品 自社のみで服小物あわせ250点
・副資材 下げ札・名刺・特典アイテムなど
・アイロンや針・糸など現場で使用する可能性のあるコンパクトなもの

準備にかかった時間はこちら
・商品揃えるのに1ヶ月(これはうちが現場なのでかなり早い方)
・下げ札などは2週間
・袋や資材は既製品で1週間
・帰って片付けは2・3日(身体が本調子になるまで1WEEK…)

ただ開催日数日前くらいからしか開催場所の荷受ができないので(他では出来るのかもですが)準備したものを保管する場所も必要です。僕は開催日3,4日前は下げ札つけたり服の仕上げをしたりで2日間ほど徹夜や睡眠3時間とかになってましたので、できるだけ余裕の持った準備を。
人員を裂ける場合は別ですが1名・2名だと結構な準備時間は必要です。

②設営・撤収について

次は現場での設営や撤収のこと。
百貨店さんやモール・店舗の場合はほぼ同様かと思いますけど
基本的に営業時間がありますので、営業時間終了後や営業時間前にしか準備や撤収ができません。できないのです…。場所によっては完全閉館時間もあるので実質は2~3時間で準備などをすることになります。

これがきつかった。

小物関係ならまだ問題なしですけど、服となるとハンギングしたり畳んだりの時間もあるので結構時間的にぎりぎり。ここに関しては人手が必要なので一人でやろうとせずに人の手配をして人海戦術は必要かな~と感じましたね。あとは退店の手続きなども必要でした(これは場所によると思う)。
※設営・撤収の手伝いだけでも申請が事前に必要です。

③販売期間中について

人員。必須。
基本的には箱となる場所でのスタッフさんの手配は無いと考えておいたほうが良いです。なので自前でスタッフを確保する必要があります。場所の広さにもよりますが最低限で常時2名は入れるようにしてレジなどの対応中も試着や接客ができない状況は防ぐべきに感じました。(15坪程度)
 理想は3名。忙しい時で
レジに1名(話しながら対応)
売り場に2名(接客や試着対応、場合によって採寸)
で各対応出来るようにしておくとお客様への気配りも最低限はいけそうで、なにより…スタッフが休憩を回せる(シフトが組める)ことがでかいです。
 開催場所によるにせよ、11時間程度売り場がオープンになっている状態で休憩なく対応し続けるのは宜しくないです(疲れが見えるし、体調にもよろしくない)。丁寧に接客をするためにスタッフの方も精神衛生的に良い状態を保てるシフトを組める人数を確保しないといけないと切に感じました。

僕は急な欠席などもあり一人の日も結構あったのですが
なんやかんや毎日スタートから閉店までいまして、連日12時間以上勤務の休憩ほぼなし~…をしてしまっていたので、とっても宜しくはないです(笑)
次回以降の課題ですし、これから行われる方はこうはならないようにして欲しいです。

また毎日レジを締めての売上の確認、在庫のチェック、商品整理・管理など
終了時には責任をもてる人間が1名は残って確認
をします。
 あと当然ですが売り場の全員が既存店のように販売のプロとはいかないことが多いと思われますが、最低限1名は商品説明をできる人間が現場にいないと…折角のポップアップという限定的なタイミングで来られる方々に対して、ちょっと誠実ではないと個人的に感じるのでそのあたりは注意しないといけないなと感じましたね。。

④帰社後の片付け・整理

当然これも結構な時間を要します。持って行った時より少なくはなっているとは言えボリュームあるものが一気に事務所に帰ってくるので、しっかり時間確保して対応します。
最低限の検品しながら在庫の確認をしてストックへ保管し直したり。
人によっては、お会いした人と日を改めて話す約束をしていたりもすると思いますし、商品の売り上げを開催場所の方と確認して支払いなどのお金の管理も必要ですね。

⑤その他

細かいことですが、開催場所によって細かい(細かくもないか…?)ルールや決まりごとがあります。マナーと言っても良いかもしれません。
これはレンタルスペースやギャラリーを貸し切って1社で行う展示会や試着会等の場合はそこまでの制約はないかもしれませんが、ポップアップとなるとその『箱』のルールに沿って活動することは必要です。
 今回は僕は老舗の百貨店さんということもあり名札も自分の名前だけでなく百貨店の名前が入るわけです。しょうもないことをしたら自分だけの問題ではなくて開催場所の方へも影響します。そこんところ意識しておきましょう。
 たとえば喫煙。飲食。携帯電話。スマホ利用。こういったものは指定の場所や使用するタイミングを考える。通路を歩く際お客さんの邪魔しない。
ここまでやるの!?という部分もあり(笑)。ある程度は一般常識と僕は感じましたけど、昨今だとそうでもない人も少なくない内容も。(歩きスマホとか、人前でスマホつかうとか)

良くも悪くも
自分が呼んだり告知した方以外もこられる場所。ということを意識はしてないとだめ
ですね。

 あとこれは個人的な感想。百貨店の社員さん(僕の担当してくださった方)は想像を超えてお仕事のクオリティが高くて感激しました…。
(そりゃそうだという声も聞こえますが初なのでご勘弁を)
 特に設営や片付けの際。言い方はアレですけど、下手な販売経験者より手際も良いし服を畳むのも綺麗で、商品の扱いも慣れててびっくり。(どうも百貨店で販売されてるブランドで販売などをしていて、そのまま百貨店に入ってる方もいるとのことを聞き納得。)
 準備に撤収の手伝いも残業含めがっつり参加されていて、こういうスタッフさんが揃ってるのだとしたらすんごいなあと単純に感動。いいもの見せてもらいました…。

そんなこんなで初のポップアップは無事に終わり、新作に旧作と沢山の方に触れていただけました。直接のご意見を聞けたり、服の話をしたり、雑談したり…お客様意外にも工場の取引先さんやメーカーさんが来てくださったり
都内の友人も来てくれたり…。

最後にもう一度最大級の感謝をお伝えして今回のnoteは終わります。
ありがとうございました!! ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?