◆「文学的営為の基本」(木庭顕『ポスト戦後日本の知的状況』42頁)を読む際には気をつけてきた。だから文学作品の登場人物に共感できるかどうかはほとんど関心外である。『カラマーゾフの兄弟』を何度も読むのは、アリョーシャやイワンに共感するからではなく、問題を精度高く感知するため。

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