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「白川郷 荻町」 日本の原風景、重伝建&世界遺産

比呂池が撮影した重伝建シリーズ12

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シリーズ12は、世界中から多くの人々が訪れ、日本の原風景とも言われ、重伝建と共に世界文化遺産にも登録された「白川郷 荻町」です。

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昭和10年(1935年) ドイツの建築家ブルーノ・タウトが来村し、切妻合掌造り家屋を「スイスに似た自然環境、建築学上合理的でありかつ論理的である。」と絶賛し、世界に紹介しました。

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昭和20年代後半~30年代 庄川流域の電源開発を目的に、村内にいくつかのダムや発電所が建設され固定資産税は増え村財政は豊かになりましたが、6集落(内ヶ戸・大牧・野谷・福島・尾神・秋町)がダムに水没しました。

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昭和39年~48年 4集落(牛首・加須良・馬狩・大窪)が集団離村

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昭和46年(1971年)「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」がスタートし、合掌家屋を「売らない・貸さない・壊さない」の住民憲章が採択されました。

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昭和47年(1972年)  合掌造り民家園(当時:白川郷合掌村)が開業 民族資産の散逸を防ぐため離村した集落の合掌家屋を集めた博物館

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昭和51年(1976年) 荻町地区が重要伝統的建造物群保存地区に選定される。

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昭和54年(1979年) 国道156号飛越合掌ラインが開通 冬季雪崩で通行止めが多発していた村北部の交通が確保されました。

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昭和56年(1981年) 五六豪雪(最高積雪450cm)陸の孤島となり自衛隊が派遣される。

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平成7年(1995年) 白川郷と五箇山の合掌造り集落が「世界文化遺産」に登録される。

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平成14年(2002年) 東海北陸自動車道 五箇山IC~白川郷IC 開通

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平成20年(2008年) 飛驒清見IC~白川郷IC 開通 これにより東海北陸自動車道が全線開通

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重伝建・世界遺産・高速道路開通で、近年は四季を問わず世界中から多くの人々が訪れたいへんなにぎわいです。しかし、わずか50数年前には集団離村の悲しい歴史があったことを忘れてはいけません。

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コロナが過ぎた後はオーバーツーリズムとなり、2023年末には荻町城址展望台駐車場が閉鎖されるなど、来場者の激増とマナー低下が懸念されています。


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この状態が続くと、荻町城址展望台から三脚を使用しての撮影が禁止なんてことにもなってしまうかもしれません。

伝建協 > 白川村荻町

各年代の出来事は、「伝えたい 心に眠る古の白川郷  2003年白川村商工観光課発行」より抜粋させていただきました。 

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