「ラテ俳句」の企画書
皆さんは「ラテ」をご存じでしょうか?
と言っても「カフェラテ」の「ラテ」ではありません。
ココでいう「ラテ」とはテレビ用語で「ラジオ・テレビ欄」の事。
新聞を購読している視聴者の皆様に番組内容を分かりやすくお伝えするための文章で、そのルールは「1行10文字」と決まっています。
たまに「縦読み」でメッセージが浮かび上がることも。
この文章はだいたいテレビマンが考えていて、ずーっとこの「ラテ」を書く作業にハマっている人はたまに「全ての文を1行10文字」にしないと気が済まなくなります。
そんな「1行10文字」と言うフォーマットで「新しい言葉遊び」を考えました。
それは俳句の才能がゼロでもできる「俳句」
「歴史上の俳人たちの名句を1行10文字に添削する」という、俳句好きからしたら少々「罰当たり」な企画です。
例えば…
閑さや岩にしみ入蝉の声
松尾芭蕉のこの名句ですが惜しい!11文字です!これを「ラテ俳句」に直すと…「閑さや岩にしみ入㊙声」
テレビ欄でよく見かけますよね「㊙」の文字。セミの声は余りに有名なんで「ラテ俳句」ではあえて言う必要はありません。あと、たいしてヒミツでなくても「㊙」と書かれると気になるから不思議です。
春の海終日のたりのたりかな
与謝蕪村の有名な句ですが「のたりのたり」が重く、13文字です。これを「ラテ俳句」に直すと…「春の海終日のたり2?」
「のたり」が2回なので「のたり2」「かな」を「?」で表現しました。
…面白いかはさておき笑。名句を「1行10文字」に直すことで「頭の体操」に。
また「先達の作品を遠慮無く蹂躙」することから「芸術」が始まると思います。
ちなみに上級者は「元旦や上々吉の浅黄空」(一茶)のような10文字の「元からラテ俳句」を探してみるのも乙なもの。笑
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