見出し画像

チベット記(6) チベットの人びと 【世界旅行記036】

2012年9月8日(土) チベット ティンリ → ダム(車)

チベットの記録、最後はチベットの人びとの写真で締めくくる。こんなに穏やかで信心深い人たちが、デモを起こすなどとはにわかに信じがたい。一見、平和な街に見えるが、彼らに言論の自由はない。

ラサの市場を歩いていて、高い建物の屋上から監視する中国軍隊の姿に気づいたとき、背筋が凍る思いがした。街の至るところに、漢字で書かれた巨大なスローガン(横断幕)が垂れ下がっている。ポタラ宮の前を「各民族大団結万歳!」と掲げた街宣車が白々しく走りまわる。一般の観光客には計り知れない矛盾と混沌を抱えながらも、強く優しく生きる人々。自分にできることが、なにかあるだろうか。

← 前の旅日記:チベット記(5) 高度・不順応
→ 次の旅日記:香港から成都を経てチベットへ 〜旅のまとめ〜


Travelife Log 2012-2013
世界一周の旅に出てから12年。十二支ひとまわりの節目を迎えた今年、当時の冒険や感動をみなさんに共有したいという思いから、過去のブログを再発信することにしました。12年前の今日、わたしはどんな場所にいて、何を感じていたのか? リアルタイムで今日のつぶやきを記しながら、タイムレスな旅の一コマをお届けします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?