チベット記(6) チベットの人びと 【世界旅行記036】
2012年9月8日(土) チベット ティンリ → ダム(車)
チベットの記録、最後はチベットの人びとの写真で締めくくる。こんなに穏やかで信心深い人たちが、デモを起こすなどとはにわかに信じがたい。一見、平和な街に見えるが、彼らに言論の自由はない。
ラサの市場を歩いていて、高い建物の屋上から監視する中国軍隊の姿に気づいたとき、背筋が凍る思いがした。街の至るところに、漢字で書かれた巨大なスローガン(横断幕)が垂れ下がっている。ポタラ宮の前を「各民族大団結万歳!」と掲げた街宣車が白々しく走りまわる。一般の観光客には計り知れない矛盾と混沌を抱えながらも、強く優しく生きる人々。自分にできることが、なにかあるだろうか。
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