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情報の時代(3)-コロナ禍から何を学んだか-

今回、多くの人がパンデミックの中で膨大な数の情報に振り回され、「いったい何が正しいのか分からない」という状況を経験したはずです。
またSNSなどを通じて、不確かな情報が拡散されることを「インフォデミック」というそうですが、このインフォデミックによってパニックが引き起こされる場合もあります。昨年のトイレットペーパー買占め騒動はまさにインフォデミックによるものと考えられます。

結局のところパンデミックがいつ収束するか、この先どうなるかは誰も分からないのです。
一方で、人類にとって必要なのは未来に対する情報です。特に、これだけ変化が激しく、そして変化のスピードが速い時代になると、未来のリスクは高くなり、先を見通す能力が重要になります。この先を見通す能力の基盤となるのは、科学的根拠に基づいた仮説を立てる能力だと考えます。
また、この科学的根拠に基づき思考する癖をつけることで、インフォデミックによってパニックに陥ることも回避できると考えます。その情報の科学的根拠は何なのか、専門家らしき人物が言ってる話には科学的な裏付けがあるのかどうかです。

これからの時代、こうした科学的思考とは科学者だけに求められる能力ではなく、このパンデミックを経験した多くの人が備えて行くべき重要な能力になるのではないでしょうか。
一人一人が科学的根拠に基づき情報を選択できるようになる。それがポストコロナ時代の生き方なのだと考えます。

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