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『結果が全て』ではない

『結果が全て』と言われる事が多いものです。そしてその勝ち方はただ自分だけが一方的に得をするという形です。ただ、こういう考えによって得られた勝利は取り返しのつかない犠牲を伴います。

勝者の下には無数の犠牲者が存在し、犠牲者と同じ数の妬みや恨みが生れていきます。例えば世界一の勝者を目指している米国はどうでしょう。全てを奪うような勝利至上主義を貫いた結果、多くの人々を不幸にしました。

米国が起こしたイラクでの戦争もしかり、戦争による勝利など当時国内外での勝敗があったとしても人類全体として考えると負けでしかありません。戦争と言う行為そのものが既に負けなのです。近年ロシアが起こしたウクライナ侵攻も同じです。

最近の経済面で言うと、流通分野でのアマゾンの躍進はこれに当たるかもしれません。幸せに生きたいなら一考の価値があるように思います。

自然界では生きとし生けるものが全て連鎖して存在しています。生命を全うした動物たちは土に還ります。土壌の養分になって草花や樹木を育てます。その連鎖の中で地球上の生命たちはそれぞれ生を全うしてきました。

『与える』と『もらう』をバランスよく循環させる事が自然のサイクルです。大自然には勝利至上主義的な『一方的に相手から分捕る』という行為はありません。

いいチームワークを目指すには

一方、いいチームワークを作りつつ部下を育てるのに『褒めて育てる』とはよく言われる事ですが、褒め方が分からないと言う人は多いものです。上司を褒めると『ゴマすり』っぽいし、部下を手放しに褒めるのも媚びているような感じがします。それに加えて『部下のどこを褒めたらいいのか分からない』という意見も多くあります。

そこで効果的な褒め方の例として努力を誉めるという手段があります。例えば少年野球チームの場合、試合に勝ったら褒めるとかホームランを打ったら褒めるという結果を褒めるというやり方では褒められる回数が限られてしまいます。一方、努力している姿勢を褒めるのであれば、いつでも何回でも褒められます。

プロセスは大事です

同じように職場でも『結果』を褒めるのではなく、その人の『努力』や『プロセス』を褒めるようにしましょう。これですと、どんなに成績の悪い部下でも一つぐらいは褒められるし、また毎日何回でも褒める事ができます。

特に努力しないでいる部下に対しても『頑張っているな~』と褒める事で本人に『頑張らなくては』という気を起させる効果があります。

『そんな事ないですよ』と謙遜してきたら『いやこれは凄い事だよ』ともう一度褒める。結果を褒めているだけではこうは行きません。プロセスを大事にしましょう。


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