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アートの思考過程

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現代美術活動の中で考えるたこと。
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2020年10月の記事一覧

読書

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仲島ひとみ著『それゆけ!論理さん(大人のための学習マンガ)』(筑摩書房/2018)を読みました。マンガが得意な、高校の国語の先生が書いたそうで、とにかくマンガが素敵でした。たぶん論理学の入門書界では、トップクラスのわかりやすさだと思います。それでも、一度読んだくらいでは、頭に残るものはごくわずかです。つくづく、自分に論理的なものの適性がないと思い知りました。まあ、ここに書かれた内容は、四の五の言わ

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岡本裕一朗著『哲学の名著50冊が1冊でざっと学べる』(KADOKAWA/2020)を読みました。帯に「知の巨人たちの"本物の教養"が一気につかめる!」と書かれています。でも、体裁が極めていかがわしい。果たしてこれを、読書と言ってよいのか……(あまりにいかがわしいので、表紙画像は割愛)。

しかし、読んでみると、確かに50冊、というより約50人の哲学者それぞれの、哲学のキモが簡単明瞭に説明されていて

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松井みどり著『"芸術"が終わった後の"アート"』(朝日新聞社/2002)を読みました。今さら?……。はい、そうです。読んでいなかったもので……。

内容は1980年代と90年代の美術界の状況をまとめたものです。書かれたのは、およそ20年前ですが、いろいろ勉強になりました。僕がインスタレーションを発表していたのは、90年代なので、自分のやってきたことの答え合わせをした感じです。僕の作品を、最大限に都

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10月ですね。

10月ですね。

10月ですね。先月は個展を開催したので、完成作は0点です。画像は、新たに描き始めた新作です。インスタでは「この段階が一番好き」というコメントをいただきます。作品は1点でも、プロセスをネットに投稿すると、それだけ世界が広がります。僕の初個展のタイトルは『プロセスの詩学』です。詩学は古代ギリシアでは、広く作ることなので、何かを予言してますね。あくまでも自分の中の話ですが。

もう一枚の画像は『Woma

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