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アートの思考過程

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現代美術活動の中で考えるたこと。
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2018年9月の記事一覧

『脱近代宣言』

『脱近代宣言』

清水高志・落合陽一・上妻世海、鼎談本『脱近代宣言』(水声社・2018年刊)を読みました。たぶん上妻さんは一番近い領域の方ですけれど、Facebookの「知り合いかも」で表示される子供達と戯れる画像以外のことは、不勉強で知りません。清水さんは一年ぐらい前にTwitterをフォローしたのですが、代表作の『実存への殺到』ですら難しそうなので、積読状態です。

そして、落合陽一さんの存在を知ったのは2

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寝ながら学べるニック・ボストロム第1回

寝ながら学べるニック・ボストロム第1回

出町柳GACCOHで開催された、稲葉振一郎さんの講座『寝ながら学べるニック・ボストロム』第1回を受講しました。翻訳されているぶ厚い、ボストロム著『スーパーインテリジェンス』は読んでないので予備知識ゼロだったのですが、AIと未来について専門的な話を聞けたので良かったです。講座は全3回で、たぶん今日は基本的な話だと思いますが、面白かったです。

僕は科学技術の進歩で世の中が大きく変化すると、いろん

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昔話

昔話

昔話って、うざいですよね…、でも昔話です。

昨日、キャズで始まった『The Astrologer Who Fell Into A Well』のトークとオープニングに参加しました。台風の影響でアーティストの到着が遅れたりアクシデントはあったのですが、盛況なオープニングでした。失礼ながら塚本さんの通訳力を初めて目の当たりにしました。あんなにいつもしゃべり続けているのは、大量にインプットしたものを

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メモ_φ(・_・

メモ_φ(・_・

ただの独り言です。

『分析美学入門』で見た、ベリス・ゴートの束概念の話が気に入って、なんでも束概念で考えている今日この頃です。と言ってもその理論を、正しく理解していないどころか、かなりの曲解をしていますが(研究者ではなく作家だか許して)、とりあえずシンプルに、物事は要素の束でできているという程度の理解です。

例えば、そのモノが一目で現代美術作品と判別されるのは、作品を構成する各要素が、

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9月ですね。

9月ですね。

9月ですね。8月の制作はF50とP30号の計2点だけでした。少ないッ!『18世紀の人々』シリーズを一応終えたので、新しいものを何か考えようと思っていた矢先、未使用の古いF50のキャンバスがあるのを思い出して、それに好きな岸田劉生の麗子像を描きたくなって描きました。麗子さんについては、画像の岸田夏子さんの本が、図版がたくさん載っていて参考になります。

キャンバスを使っていたのは、大学を出て2年

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