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イメージ化と要領で記憶を引き出す

3回連続技術に関する記事を書きましたが
現役時代の仕事について振り返ることが多々ありました。

こんにちは、サラリーマンOBの谷です。

教育、研修

定年退職前の立場からビジネスに関することを
書いたりしてきましたが、自分の仕事の取り組み方を
ちょっと思い出しながら書きました。

私は過年度入社で新入社員教育といった
カリキュラムはありませんでした。

すでに社会人であることからすぐに配属
そして同行しながら定期的に教育、研修です。

サービス教育は研修所でみっちり
ベーシック教育として2機種程度受講します。

現場に戻って先輩と同行しながら、お客様応対だったり
トラブルシューティングを経験します。

早ければお客様を担当し、
次の機種をまた受講するといった具合です。

対応機種が増えてくると新機種の教育は
差分教育で簡素化され
さらに進化したe-Learning(Webによるサービス教育)
となってわざわざ研修所に行くことがなくなりました。

教育期間は1日から5日間程度が最も多かったのですが
中には2ヶ月かかる研修、教育があり
その最も長い研修を経験させてもらっています。

その機種は高速プリンター
プリンター本体部の研修で1ヶ月
コントローラー部で1ヶ月の計2ヶ月です。

この話は、またの機会にしますね。

情報の嵐

どんどん技術が進化し、次々と新機種が
出てくるので情報の重要性が高まる一方でした。

ざっと書き出すだけで

・アナログからデジタルへ
・モノクロからフルカラーへ
・プリント技術の進化で印刷領域へ
・オンデマンドプリント出力へ
・クライアントサーバーシステムへ
・大型ホストからオフコン、クラサバ、PCへ
・DOSからWindows、Macへ
・LANからWAN、インターネットへ
・ガスレーザーからLEDレーザーへ
・・・
この環境変化の中で保守サービスが大きく変わってきました。

保守サービスに求められていた複合機の修復技術
は必要最低限、できて当たり前で
直せないエンジニアは用無し。

原稿をコピーしていた時代から
PC出力プリントに変わり保守の守範囲が
クライアントPC、ネットワーク、複合機の
全てを理解し、
対応できなければ解決できなくなってきました。

もちろん私も必死で勉強し
企業認定資格なども取得していました。

ただ、
あまりにもの広範囲で突き詰めた勉強では難易度が高く、
保守業務に直結しないものも多数ありました。

なので、効率よく理解し自身のスキルアップにつながり
お客様の要求、要望に答えられるようにしてきたこと。

それは
全体を知る。

全体を知らなきゃ進まない

クライアントPCからネットワークを
経由して複合機に届きプリント。

データがどの様に渡っていくかを知ること。

こちらの記事でどうぞ。


これに少し追加してPCの知識をつける
ネットワークを使ってデータがどう流れるかを知る。

まだまだ細かくするとキリがないので
やめておきますが、どこまで理解していれば
トラブル修復に役立つのかを知ること。

深く勉強したところは
後で全体のどの部分で利用され、
なぜその技術を使っているかを知れば理解が深まります。

興味があれば深く追求して勉強し、
その領域のスペシャリストになればいいのです。

全てを覚える必要はない

よく聞かれたのが「情報が多すぎて全部覚えられない

私は気になるフレーズだったり差分ポイントだったり
情報のイラストや絵を覚えていました。

自然に印象に残った部分を覚えていて、トラブル修復時に
「あれ、なんかこの症状は情報で聞いた様な、見たよう様な・・・」

速攻で電話します。

「こんな症状の原因を情報展開していたと思う。
確かこんな〇〇の絵がついてる情報で・・・」

「他にも〇〇の情報と一緒の時期に展開されてたと思う。
調べて教えて!」

そうこうするうちに電話がかかってきました。

「正解、この情報はパラメータ値の変更で修復するみたい」

要は情報を入手したとき、頭の中でそのトラブル状況や
シーンが想像できる
こと。

イメージにして紐づけると忘れにくい。

なので
記憶を呼び戻すためのイメージ(シュミレーション)
とキーを覚える(印象に残す)

あとは現場でトラブルと遭遇した時に
マッチしているか判断し、情報を教えて貰えばいいのです。

この頃情報は紙でファイルしていたので、分厚く重くなる一方
なんとかしないとと思ってこの様な取り組みを始めたのかもしれません。(止むに止まれず・・?)

その頃は事務所に電話し、紙ベースの情報を
見てもらっていましたが
今ではPCを持ち歩いていて会社の情報センターへ
アクセスすることでいつでもどこでも
最新の情報を見ることができます。

でもここで検索にも差が出やすく
すぐに答えを見つける人、見つけられない人がいます。

その差はやっぱり同じ原因です。


検索するためのキーがないのです。

要領良くする

要領良くは
悪いイメージで使われやすいかもしれませんが
ポイントをまとめイメージ化し簡単に記憶から
引き出せる様にすることでもありますよ。

それでも・・・

全く歯が立たない、知っていること駆使しても治らない時は・・・

「助けて〜〜〜」
「なおせませ〜〜〜ん」

はい

すぐに助けを呼びます。

恥と思ったことありませんよ。

後輩にも「助けて」と平気で電話したし、
わからないことは教えてもらう。

変なプライドを持ち、助けを借りず
長時間作業でお客様を困らせる。

そんな野郎にはなりたくないから。

だから

勉強した!
調べた!
助けを求めた!

長くなりましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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