「生き方や存在がおしゃれ」に隠された人間性

私が大好きなアーティストがいる。

その名前は、チョ・スンヨン。WOODZというアーティスト名も持っている。彼は1996年生まれの韓国人歌手であり、昨年のKPOPのオーディション番組「ProduceX101」で最終順位5位で「X1」というグループとして、アイドルデビューしている。X1は、現在不本意ながら解散させられ、スンヨンは2020年6月末にソロアーティストとしてアルバムを出す予定だ。

スンヨンには、「オールラウンダー」という愛称がつけられ、その名の通り、何でもできるし、人としての振り幅もある。

歌で言えば、ラップもできれば高音パートを綺麗に歌うこともできる。ダンスはキレッキレ。4ヶ国語話せる。ビジュアルは最高。男らしい格好も似合うし、女装しても女だと間違われるくらい綺麗だ。グループのムードメーカーとしてハイテンションでいるかと思えば、深夜にインスタライブで静かに自分の悩みをファンに向けて言葉にしている。振れ幅の大きい人だ。

そんなスンヨンに対するファンのツイートをよく見かけるのだが、気になった言葉がある。

スンヨンって生きているだけでおしゃれ

チョ・スンヨンっていう存在自体がおしゃれ、って何?どういうこと?言葉にするのは難しい。でも、なんかわかる気がする。というか、かなり激しく同意した。

なぜだろう。私は、まず「おしゃれ」という言葉を調べてみた。

Googleによれば、

気のきいた服装・化粧やポーズに心掛けること

まあそうなんですけど、まだ消化できない。腑に落ちていない。

他にも「ファッション」という言葉の意味やそれにまつわる意見をいろいろ調べてみた。

で、自分なりに腑に落ちた意見が、

おしゃれとは自己表現
ファッションはその人の生き様がダイレクトに表れるもの

スンヨンがなぜおしゃれなのか、言葉選び、おすすめの曲紹介、ファッション、個人的には他の人がやってると少し怖い印象を持ってしまうタトゥー、ファッション、そして彼の創る音楽やダンス…どうして何をやっても素敵なのか。イケてるのか。

それは、スンヨンの哲学、Googleによると、つまり「経験から作り上げられた価値観」、そして人間性が反映されているから、なのではないかと思う。

スンヨンがいつも使う絵文字はオレンジのハートマークと青のハートマーク。これもスンヨンが好きな色。オレンジは夕焼け、青は海から来ているらしい。使う絵文字でも自分の好きなものを表現している。
タトゥーを刻む意味は、自分の変わりゆく価値観の記録。例えば「paixao」という文字のタトゥーは「情熱」の意味で、「もっとかっこよくいよう、『まだ火は消えていないぞ』という想いを自分で持たなきゃ」と思って刻んだんだそう。
貧困の子どもたちに売り上げの一部を寄付するブレスレットをつけていたり。
X1は「香り」になりたい。穏やかで記憶に残るような、言葉通り、「香水」を思い起こすようなそんな「香り」になりたい。Oneit(=X1のファン)はガラス瓶。それぞれ違う香りを持つメンバーたちをその中に込めてきちんと保管してくれて…

言葉選びにも、思いやりがあって、時には楽しませよう、時にはありのままの自分を見せよう、時には意見をしっかり言おう、こんな風に意図や意味を感じる。丁寧なんだよなあ。

最後に話をまとめる。

スンヨンの「おしゃれ」は人生経験×熟慮×努力で成り立っているのではないか思う。

これまで孤独だった経験、思うように活動できなかった経験、恋愛の経験(自分の実体験を書いたという曲がいくつかあります)…たくさんの経験をして、そこから自分のことも他人のことも考えて考えて、自分は何をしたいのか、自分の進む道を選んだ。そして、その道で生きていくために努力をしている。

それが言葉、ファッション、音楽、立ち振る舞い、すべてに表れている。自分になじんでいるから洗練されている印象を受ける。だからスンヨン自身に合っていて、おしゃれ、と言えるのではないだろうか。

私も、自分が表現するもの、言葉でもファッションでも「みんながそうしているから」という理由で適当に選ぶのではなく、哲学を持って選んでいきたいと思う。



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