青春ドロップキック【0.青春とはラムネである】
青春はまるでラムネのようだ。
透き通って、キラキラして、はじけて、甘い。
飲んでしまったものはもう戻らないのに、余韻だけが、ビー玉のように残る。
あの頃の思い出を忘れさせないように、ビー玉が瓶のなかでコロコロ鳴っている。
ビー玉はずっと取り出さないまま、僕のラムネはコロコロと音を鳴らしていた。青春という時代を過ぎた今でも。
あの思い出は、私にとっては少し苦く、しかし、確かに甘酸っぱい青春だった。
私はパソコンのキーボードを打ち始める。あのラムネの中のビー玉を、そろそろ取り出してみよう。
「青春ドロップキック」
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