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スタートアップの資金調達・資本政策を学ぶために読んでおきたい5冊

 起業してから事業スピードを上げるために避けて通れないのが資金調達です。会計やファイナンスに明るい人ならまだしも、多くの起業家にとってはなかなかとっつきづらい分野かもしれません。しかしながら、ベンチャー起業の資金調達はかなり専門性が高く、また一度失敗すると後で取り返しがつかなくなるおそれがあります。特に起業してすぐのころには、弁護士等専門家に相談できるほどの余裕資金がある場合はあまりないと思われますので、起業家自身が十分知識を身につけておく必要があると言えます(筆者の周りでも、資本政策で失敗してその後の事業成長に影響を与えた例は少なくありません)

この記事では、ベンチャー企業で資金調達するにあたり必要となる知識を得るために予め読んでおきたい本5冊を紹介したいと思います。

1.初級編

 言わずと知れた日本におけるベンチャーファイナンスの第一人者である磯崎さんの著書「起業のファイナンス」。平易で馴染みやすい文体で書かれており、会計やファイナンスを学んだことがない人にとっても分かりやすく書かれています。ベンチャーファイナンスを学ぶ上でまずは手に取るべき一冊と言えるでしょう。

 こちらはスターマイカの創業者である水永さんが執筆した本。初心者向けで、ファイナンスについての基本的な内容が記されています。専門的な解説書というよりも、著者の実体験に基づく話としても興味深く読めます。

2.中~上級編

 こちらも磯崎さんの著書で、上記で紹介した前作の続編的な内容。優先株式の他、新株予約権付社債やみなし優先株式などについての記載もあり、エクイティ・ファイナンスについてより深堀した内容となっています。

 この本は題名からして投資家再度の目線で書かれた著書と思われますが、起業家が読んでも十分勉強になる内容となっています。また、日本だけでなくアメリカにおける資金調達についても触れられているのが特徴的です。

こちらも弁護士が中心となって書かれた本です。契約書の条項の解説が丁寧にされています。

3.番外編

本ではありませんが、ネットで入手できる情報の中で参考になりそうなものを列挙します。磯崎さんはブログ、メルマガ、noteでもベンチャーの資金調達や資本政策関連の情報を発信しています(有料)

こちらは「起業の科学」で有名な田所さんのスライド。相変わらずスライドの分量は多いが(笑)、基本的な内容はカバーされています。

日本のイケてるベンチャーへ投資しているイメージが強いCoral Capitalのブログ。資金調達に限らず幅広いトピックが取り上げられています。


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