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ゲームはゲーム機でやりたいんだ!

いつからか私の人生は「推しがいないと生きていけない」。そんな風に推しありき、の人生になりました。ライターの矢野です。

私にとって、推しとは、アイドルやキャラクターなどに限らず、ドラマや本など、「仕事や勉強などの「やらなきゃいけないこと」以外に、何か夢中になれるもの」のことを指します。

私が大学生の頃、最後の青春ともいうべきその時代に、推しだったもののひとつが、恋愛シミュレーションゲームでした。

ところで、今はニンテンドースイッチはもちろん、ゲームもスマホやタブレットでやる、という時代ですよね。

でも、私は声を大にして言いたいんです。

ゲームはゲーム機でやりたいんだ!!


私が恋愛シミュレーションゲーム(恋愛SLG)、いわゆる乙女ゲームにハマり倒したのは大学生。自分でも嫌になるくらい昔の、主力ゲーム機がプレイステーション2だった頃です。

女子の乙女ゲーマーなら誰でも知っている、当時のコーエーから出ていたアンジェリークシリーズ。恋愛SLGといえば、言わずと知れたコナミの金字塔、男性主人公(プレイヤー)が女性キャラクターを落としていく「ときめきメモリアル」がありますが、アンジェリークは、当時、男子のときメモ、女子のアンジェリーク、みたいな感じで、ゲーム界に革命を起こしたと言っても過言ではないほどでした。

その3作目である「アンジェリークトロワ」というゲームで、私は今でいうところの、沼にドボンしたわけです。

<アンジェリークとは…>
宇宙の平穏な運行をもたらす調和の力を持った“女王”がいる世界で、主人公が守護聖・教官・協力者(全員眉目秀麗な男性キャラ)と力を合わせ、世界の緊急事態を救うため、大陸を育成していくゲーム。


…今、自分でも書いていて、「この設定何…」、ってなりましたが、要は「本来の目的は宇宙の平和を守る新女王になること。だけど、そこに協力してくれるキャラクターと仲良くなって両想いになってもいいよ」というゲームで、当然このゲームをやろうとする人の本当の目的は後者なわけです。

このアンジェリークシリーズ、実は私、1作目のスーパーファミコンからやったんです。中学生ぐらいだったかな。なんでこのゲームを手に取り、親に買ってもらえたのかはもう忘れてしまいました。親は年頃の娘がこのゲームを買う、と持ってきたとき、どう思ったのか…今や私も二人の子どもを持つ親なので、ちょっとウッってなりますが。それでも私は今それなりに(それなりに?)真面目に社会人生活を送れているので、全然問題ないでしょう。それにつけても、今「ス・ー・パ・ー・フ・ァ・ミ・コ・ン」って、こうして文字を打ってるだけで涙が出ますね。懐かしいです。本当に。何の話でしたっけ。
話を戻すと、もうね、プレイステーション2、スーファミとは全然違うんです。生きてるんです。守護聖が!!

守護聖はというと、ツンデレ、熱血、クール、敬語、ため口、爽やか、温和、年上、年下、隠しキャラ。乙女ゲーマーならハマらないわけがないあらゆるタイプのキャラクターたちが大渋滞。自分の好きなキャラクターを落とした後は、たいして好きではないタイプのキャラも落としにかかり、あのイベントはこの季節にしか起こらない、隠しキャラに会うにはこの選択肢を間違っちゃいけない…などやりこみ要素がたっぷりで、気づけば朝、なんてことも少なくなかったです。

今思い返すと、どう考えてもトンデモ設定だし「守護聖」ってキーワードにもウワアアアアアってなるくらいなのですが、それでも私は真剣にゲームをしていたし、その世界観に夢中になっていました。

かといって、アンジェリークも、そのキャラクターやストーリーに魅了されてはいたものの、今思えば特別にこのキャラクターだけが好きとか、そういうのはなかったように思います。

スマホもなく、パソコンもまだ簡単に操作できる人ばかりではなかった時代に、ゲームをする時間を特別につくり、ゲームに集中する。

テレビの前に座ってゲーム機の電源を入れ、ソフトをゲーム機に入れ、コントローラーを手に持つ。ゲームが特別な時間になったのは、やはり、何を隠そう「ゲーム機」の存在だったのだと思います。

時に寝る間を惜しみ、大学のレポートを早く仕上げ、わざわざ「ゲームをする時間をつくる」これがめちゃくちゃ私にとって大切だったんだな、と思うわけです。ハマっているゲームがあるときは、勉強もアルバイトもめちゃくちゃ頑張れましたから。

当時はもちろん、“推し”なんて概念はなかったけれど、私にとってゲーム、アンジェリークはその存在すべてが、確かに推しだったのだと思います。

だから、私にとってはゲームとは特別なもの。

いつでも手軽にやりたいんじゃない。通勤途中にやりたいわけでもない。


ゲームはゲーム機でやりたいんだ!!

#自己紹介をゲームで語る

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