早朝座禅会に初参加

昨日は朝5時半に家を出て、自転車で一路鎌倉へ向かいました。

早朝座禅会に参加するためです。

今回僕が参加したのは北鎌倉にある東慶寺の早朝座禅会

今月頭に北鎌倉に散歩に行った時、円覚寺前に座禅会の案内があったのを見て、「こりゃ行ってみるしかない」と思ったんですよね。

真っ暗な中、Googleマップを頼りに東慶寺に到着。早く着きすぎた。初めての人たち向けに座禅についての説明を30分ほどしてくれるというので、早めに着かなきゃと思ったら1時間も前についてしまった。よくあることですね。

座禅会の会場までの道はちょっとしたクエスト。真っ暗な参道を通り、ランプの灯る扉を一つ開け、次の扉を目指す。庭園を通り、3つ目の扉を開けたら立派な日本家屋の中に入った。十二月二十五日早朝座禅会と筆と墨で書かれた台帳がテーブルの上に置いてある。良かった。間違いなくここだ。

恐る恐る「こんにちはー。おはようございまーす」と妙な挨拶をしてみたが、誰もこない。早すぎたようだ。

しばらく広間で呼吸をして待った。最近は暇を感じることがない。どんな時も呼吸はできる。

しばらくすると和尚さんがやって来た。めっちゃお坊さんだ。多分年は僕と同じくらいなんじゃないかな。30代後半?身のこなしが美しい。動物園でトラを見たときのような感じだ。静かに厳かに動く生き物。

促されるまま台帳に筆で名前を書き、1000円を桐の箱に入れ、お経の書かれた紙をいただいた。

座布団に座って呼吸をしながら待った。結局5人の初参加の人が集まり、座禅の説明が始まった。この説明が素晴らしかった。本当に素晴らしかったので、僕にとって新発見だったことを抜粋してご紹介したい。

・呼吸は円を描くように行う。気がつけば吸うことが吐くことに変わっている。滑らかに絶え間なく。

・悟りを開くためには心を整える。心を整えるためには呼吸を整える。呼吸を整えるためには姿勢を整える。整心・整息・整身という。一番土台となるのは姿勢。姿勢が崩れれば呼吸は崩れ、呼吸が崩れれば心も乱れる。

・目は閉じず、開く。90センチ前方の床を見る。顎を引く。

・ひと呼吸ごとに心の中で数を数える。「ひとぉーつ、ふたぁーつ、みぃ〜っつ」。10まで数えたら1に戻る。

説明を受けて本堂に向かう。凍てつく寒さ。本堂に着くと10人ほどの経験者がすでに座っていた。

20分ほどの座禅セッションを2セット行い、最後に般若心経を唱える流れだった。

普段から瞑想をやっているから、すぐにゾーンに入ることができた。しかし家でやるのとお寺の本堂でやるのとでは大違いだった。いつもより2段階ほどクオリティの高い瞑想状態に入った。瞑想をする環境というのはとても大事なのだなと思った。

2セッションが終わり、般若心経が始まる。和尚さんの声が素晴らしい。今までいろんなお葬式でお経を聞いて来たけど、バイブレーションというエネルギーがこっちにこんなにガンガン伝わってくるのは初めてだった。すごい。本物だ。

般若心経も終了し、最後は参加者みんなで書院に戻った。お茶と鳩サブレーとみかんをいただいた。和尚さんが短い講話をしてくれる。そして静かに終了した。解散。

帰り道は相変わらず寒かったけど、自転車をこぎながら穏やかなエネルギーに満ちた自分を感じていた。そのエネルギーは昨日一日失われることなく続き、今でも続いてる。

今朝も4キロ裸足で走って来た。帰って来て30分禅を組み、今に至る。


片道自転車で30分かかるのが悔しい。もっと近くにあれば毎日行ってもいい。幸い、円覚寺では年中無休で6時から毎朝座禅会をしているようです。

北鎌倉に住みたいな。

そんな風に思いました。



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