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マーケティング4.0の問いかけ

数年前に、マーケティングの神様ことフィリップ=コトラー教授が「マーケティング4.0」という本を出しました

その中で特に自らに問いかけるべき課題を纏めたので、マーケターやマーケティングに興味のある方はぜひご覧ください


 主な概要と考えるべき内容


■つながっている顧客へのパワーシフト
→排他的・個別的な縦の関係から包摂的・社会的な横の関係へ

・横の関係を重視する包摂的で、社会的なビジネス環境への移行を示すトレンドとして、自分の産業ではどのようなものが挙げられるか?
・市場のこうした変化を受け入れるために、自分はどのようなプランを立てているか?


■繋がっている顧客に対するマーケティングのパラドックス
→オンライン対オフラインの交流
→情報を持っている顧客vs注意力散漫な顧客
→批判的な主張vs肯定的な主張

・つながっている顧客の逆説的な性質を示す事例として、自分の産業にはどのようなものがあるか?
・自分はそうしたパラドックスをどのように受容するつもりか?


■影響力のあるデジタル・サブカルチャー
→マインドシェアは若者
→市場シェアは女性
→ハートシェアはネチズンが鍵に

・アーリーアダプター、トレンドセッターという若者の役割を利用することで、自分のビジネスはどのようにマインドシェアを拡大できるか?
・女性の家庭での影響力を利用することで、自分のビジネスはどのように市場シェアを拡大できるか?
・ハートシェアを拡大するために、自分のビジネスはネチズンをどのように特定し、活用できるか?


■デジタル経済におけるマーケティング4.0
→オンラインがオフラインと融合する時
→スタイルが内容と融合し、Machine to MachineがPear to Pearのふれあいと融合する

・弊社のブランドが、デジタル世界で人間と人間のふれあいを基盤に強力な差別化を確立するにはどうすればよいか?
・弊社が共創を採用し、通貨のような価格設定を利用し、協働活性化に関与し、会話を促進することによって伝統的な4Pからデジタルの4Cに移行するにはどうすればよいか?
・協働による顧客ケアを採用するためには、弊社の顧客サービス戦略にどのような根本的変化が必要か?


■新しいカスタマー・ジャーニー
→認知・訴求・調査・行動・推奨

・カスタマージャーニーの最も重要なタッチポイントを特定し、利用するためには、自分のブランドはどうすればよいか?
・カスタマージャーニー全体の3つの主な影響力源を評価することで、ブランドの高感度を高め、マーケティング活動を最適化するためには弊社はどうすればよいか?


■マーケティングの生産性指標
→購買行動率(PAR)とブランド推奨率(BAR)

・マーケティングの生産性を測定するために、自分のビジネスは新しい指標、PARとBARをどのように採り入れられるか?
・マーケティング予算をあまり増やさずに認知率を高めるために、自分のビジネスは顧客間の好意的なカンバセーションをどのように誘発できるか?


■産業類型とベスト・プラクティス
→チャネル・ブランド・セールス
→サービスの管理

・どの産業類型が自分の産業を最もよく表しているか?
その類型に基づくと、弊社にとって最も重要な改善機会はどのようなものか?

・自分の産業の最も重要な成功要因は何か?弊社は他の産業からどのように学べるか?


■ブランドの誘引力を高める人間中心のマーケティング
→真正なブランドを友人として構築する

・顧客の心の最も深奥にある不安や欲求は何か?
・弊社のブランドは人間的特徴を備えているか?より人間味を持たせるために何が出来るか?


■ブランドへの好奇心をかきたてるコンテンツ・マーケティング
→強力なストーリーを語ることで対話をスタートさせる

・どのようなコンテンツが自分の顧客にとって価値があると思うか?
・コンテンツは自分のブランドについて、どのようにストーリーを語れるか?
・自分のコンテンツ・マーケティング戦略をどのように実行するつもりか?


■ブランド・コミットメントを生み出すオムニチャネル・マーケティング
→伝統的メディアとデジタル・メディア
→オンライン経験とオフライン経験の統合

・自分のビジネスにとって、最も重要な顧客タッチポイントとチャネルはなにか?
・シームレスで一貫性のある経験を支えるために、チャネルに統一性を持たせているか?


■ブランド・アフィニティを築くためのエンゲージメント・マーケティング
→携帯アプリ・ソーシャルCRM・ゲーミフィングの力を利用する

・以上の3つは、弊社が顧客エンゲージメントを強化するのにどのように役立つか?
・自分のビジネスで顧客エンゲージメント・プログラムを実行するとしたら、どのような課題があるか?

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