思想。

最近新規事業手掛けることが多くなって、すごい思う。

「人は人格に合った商品しか作れない」ってこと。この言葉自体はnewspicksで見た。

で、そん時うちのじいちゃんが俺がコンサルになるって言ったときに言った言葉を思い出した。

「会社っちゅうんは社長の人格を越えんもんや。お前にそれがあるがか?」

全然言ってる意味わかんなくて、そん時は「どういうこと?」って思ったけど、社会人になって10年くらい経ってわかった気がする。点と点がつながった感じ。これもある意味connecting the dots.なんかな。

俺はじいちゃんと一緒に住んでて自営業をやってる家で育った。元々公務員でその後税理士として独立したらしい。で、今でもよく覚えてるのが小学校から帰ってくると、仕事してるじいちゃんはお客さんに「先生、先生」って言われてたこと。

結局最後までじいちゃんがどんな仕事してたかなんて話したことないけど、三表見るだけじゃなくて経営指南みたいなことしてたのかなって思う。それで先生って呼ばれてて、経営診断なり経営指南するなかでじいちゃんなりに思ってた言葉がたぶんさっきので、ようは「会社を支援するっていうのはその社長の人格に接するってことで、その人たちに俺の話を聞いてもらうためには、俺自身がそれだけの思想なり哲学を持たないと話なんて聞いてくれないぞ」ってことなんやと思う。

イントレプレナーだろうが、アントレプレナーだろうが、その人が解釈した世界をその人なりにもっと良くしたい、あるいはこんな痛みを解決したいって思いが事業になる。だからある意味事業を考えるってことは、その人なりに世界はこうだ、こうあるべきだ、こうしたい!って思想を持つことなんじゃないかって思う。

孫さんが言う「志」も、稲盛さんの「生きる」も松下幸之助さんの「道をひらく」も、著名な経営者がある意味思想家みたいなこと言うのはこういうことなんやろうなって感じ。

だから最近流行りのデザイン思考とか、リーンスタートアップとかビジネスモデルキャンパスとかそういう方法論の前に、まず「どんな人間であるか」が大切で、その人間を通して想像した事を越えた事業なんて存在せんのやから結局「どう生きるか」を考え続けることが結果的に一番の競争力の源泉なんじゃないかって思ったって話。

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