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スキマ時間に仕事はやらないという選択肢

スキマ時間に仕事を進める、これは多くの現代人が実践しているだろう。
一日のスキマ時間を集めればそれなりのボリュームになり、その時間を使って仕事を進めるのは理にかなっている。

一方で、スキマ時間といっても長さは様々であり、当然長さによってできる仕事は変わる。
5分程度空く場合であれば集中してアイデアを出す、移動で30分近く空く場合は資料作成を一気に進めるなど、ケースバイケースで効率良く行う必要がある。

つまり、「スキマ時間にどんな仕事を入れるか?」は事前に細かく決めなくてはならない。

その際、「このスキマ時間に仕事を入れても大して進まないだろうな」というケースがある。
例えば資料作成を進めたいとき、5分程度空くスキマ時間で行っても正直効果がない場合もあるだろう。
そんなとき、無理に仕事を入れるという感覚から離れ、あえて好きなことだけやって休むという選択肢がある。

スキマ時間にリラックスするのは仕事にも良い影響がある

スキマ時間でも仕事をすべき、時間を無駄にしてはいけない、そんな価値観が社会のあちこちに根付いている。
しかし、そもそもスキマ時間に仕事をしないことは悪いことなのか?
スキマ時間に好きなことをしてリラックスするのは悪いことなのか?
そんなはずはない。

程良いリラックス・休憩は頭を休ませ、集中力を戻す。
特にスキマ時間に進めるべき仕事がない時、進めても中途半端でかえって非効率な時、いっそ思いっきり好きなことをしてリラックスしてはどうだろうか。
そのほうが気分転換になって集中力も戻り、トータルで仕事の効率が上がるのではないか。

好きな音楽を聴く、好きな本を読む、あるいはストレッチをするなど、深く考えず好きなことをすればいい。
気分転換を深く考えても仕方なく、状況に応じてただ好きなことをやれば良いのではないか。
それが一番のリラックス・休憩になるのではないか。

「時間を無駄にしてはいけない」という価値観の独り歩き

どうも昨今、「時間を無駄にしてはいけない」という価値観が独り歩きしている印象を受ける。

特にスキマ時間に関しては、そのスキマ時間を活用して仕事の効率が上がるかどうかが大切であり、ただやみくもに仕事を入れれば良いわけではない。
スキマ時間の長さによっては、仕事をしても中途半端になってかえって非効率になる。
それならスキマ時間で思いっきり休憩して集中力を戻したほうが、むしろ仕事の効率が上がる可能性もあるわけだ。

この場合、仕事をせず好きなことをして休憩することこそ、まさに「時間を無駄にしない過ごし方」となる。
時間を無駄にせず全力で休憩する、ということだ。

「時間を無駄にしてはいけない」というのは、いついかなる時も絶対に仕事をしなくてはならないという意味ではない。
その時々に応じて最適な時間の使い方を心がける、そういう意味だろう。

スキマ時間に好きなことをするのは決して怠けているとは言えない。
肝心なのは仕事の効率を上げることで、そのためにスキマ時間における休憩は十分効果がある。
仕事のためにこそ、スキマ時間に仕事はやらないという選択肢もあるわけだ。

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