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『見るだけでわかる!ビジネス書図鑑 これからの教養編』(荒木博行)

投稿済みの見るだけでわかる!ビジネス書図鑑』の続編です。

要点

30冊のビジネス書をマンガ絵付き要約でわかりやすく読める。
単なる要約集ではなく30冊が流れのある構成になっている。
③「本屋で見かけても興味を示さなかっただろうな」という本に出合える


こんな人におすすめ

・読みたい本が特にない。
・本屋に行かない、行ったとしてもピンとくる本がない。
・「本を読んで終わり」になっている(時間が経つと完全に忘れる)
・気になっていたタイトルはあるんだけど、全部読むのはちょっと…


紹介されている本たち

『insight』『ファスト&スロー』『服従の心理』『群衆心理』『21 Lessons』『利己的な遺伝子』『嫌われる勇気』『死ぬ瞬間の5つの後悔』『7つの習慣』『THE CULTURE CODE』『反脆弱性』『幸せになる勇気』『愛するということ』『人を動かす』『大衆の反逆』『自由からの逃走』『これからの「正義」の話をしよう』『マッキンダーの地政学』『方法序説』『学習する組織』『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『センスメイキング』『FACTFULNESS』『ホモ・デウス』『プロフェッショナルの条件』『ビジョナリー・カンパニー2』『ザ・ゴール』『HARD THINGS』『君主論』『修身教授録』

お、そのタイトル気になってた」って本が複数あれば、まずは本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?


わたしが実践すること(◉済み、○今後)

○読みたくなった本を買う→読む→アウトプット→実践
・『insight』
・『反脆弱性』
・『愛するということ』
・『新装版 人を動かす』
・『学習する組織 システム思考で未来を創造する』
・『センスメイキング 本当に重要なものを見極める力』
・『プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか』


本書の構成

自己理解を深める
 ↓
自己を解放する
 ↓
他人をリスペクトし、愛を与える
 ↓
頭の使い方をアップデートする
 ↓
キャリアを高い視点で考える

の5章構成になっていて、単なる要約集ではなく30冊の本を使って流れを作っているのがすごいです。


気になったところ1(教養について)

・どれだけ知識が豊富であっても、それを正しく活用せず、大きな組織のうねりに抗うことなく流されているような生き方をしている人を「教養人」とは呼ばない

多くの知識を持っていながらも、目の前にある大きな組織的課題を見てみぬふりをしてやり過ごしてしまっている人は「エセ教養人」と揶揄される。


気になったところ2(本の読み方・使い方)

・『見るだけでわかる!ビジネス書図鑑』にもあった「本の読み方・使い方」4段階ピラミッドのおさらい。
 ①広げる→②読む→③残す(アウトプット)→④変換する(実践)

誤読のすすめ
 読書とは、「著者のメッセージを正しく理解する」だけに留まらない知的刺激にあふれた行為です。
 →(私)誤読の楽しみ方3ステップが紹介されているんだけど、最初のステップ1の「書籍のメッセージをストレートに理解する」から自信ない…

・自己理解とは、サイエンスと哲学の往復によって導かれる深い世界なのだ。
 →(私)まだそこまで「世界が広がって」ないけど、いずれ哲学も勉強したい。


気になった本 第1章 自己理解編

▼『insight』
・自己理解のための7つの柱を理解せよ。
 ①価値観
 ②情熱
 ③願望
 ④フィット
 ⑤パターン
 ⑥リアクション
 ⑦インパクト
 この7つの項目を内的×外的で理解する。
自己理解とは「自分を理解しようとする意志とそのスキル」であり、決して「自分を理解している状態」を指すのではない。
自分は常に変化する。ゆえに自分を理解しようとする歩みを止めてはいけない。

『ファスト&スロー』
・荒木さんが選んだ押さえておきたい一節

私たち人間にとって、時間は究極の有限のリソースである。これは重大な事実であるにもかかわらず、記憶する自己はこの現実を無視する。(中略)長時間にわたるおだやかな幸せよりも、短時間の激しい喜びを好ましいとするバイアスが形成される。また(中略)長時間のゆるやかな苦痛よりも、短時間の激しい苦痛を恐れるバイアスが働く

 →(私)このポンコツ具合を認識して生きていかなくてはいけない。

『群衆心理』
→(私)今だと同調圧力という言葉もあるね。私が嫌いなやつ。…と思いつつも、自分もその中に入ってたりするんだろうか。

『利己的な遺伝子』
→(私)flierの要約で気になって読むことを決めている。遺伝子目線で人間を見たらどうか?という結構ショッキングな内容です。読むのが楽しみ。


気になった本 第2章 自己解放編

『嫌われる勇気』
・現在の「目的」がすべて。人生は今の目的次第。
・他人の評価は知ったことか!他者は他者であり、自分の問題と他者の問題を切り離す
・荒木さんが選んだ押さえておきたい一節

 あなたは大きな勘違いをしている。いいですか、われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のです

『完訳 7つの習慣』
・第1の習慣「主体的である
 →(私)荒木さん自身もこの「第1の習慣」に何度も助けられてきたのだとか。第1の習慣は、7つの習慣で最初にクリアすべき項目だから1番大事なんだ!ってどこかで聞いたんだけど、どこだったか…

『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』
・弱さを素直に認め「弱さを共有」しよう。弱さ×協力=信頼関係
 →(私)ということは、その前に自己理解をして自分の弱みを知らなければならない。
 ストレングス・ファインダーで見えた私の弱みは「影響力の無さ」だな…
 あとは、実践だけど、誰と信頼関係を築いて何を成し遂げるか、そこが問題だな。

『反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』
「完璧」はありえない。だから完璧を求めると脆弱になってしまう。なので、世の中のランダム性を受け入れ、学習していく反脆弱性が大事である。
 →(私)自分の価値観に合うので読んでみたい。
・『THE CULTURE CODE』での「弱さを認めることは武器になる」に対してこの本を読むと「弱さを認めないことは巨大なリスクである」と認識できる。


気になった本 第3章 他人リスペクトと愛編

『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII』
・人を愛することによって、主語が「わたし」から「わたしたち」になる(=自立)。その考えをさらに広げることで主語が「共同体」になる。
 →(私)なんかすごい話だ。心理学も面白そうなんだよなー。
他者からの評価を気にしてる間は、自立できていない依存状態であり、自己中心的である。その土俵での戦いはさっさと卒業して、もっと多くの他者に愛を与え(GIVER)、そと視野を広げていくべき。

『愛するということ』
愛は技術である。学ぶ必要があり、受け身の姿勢ではいけない
 →(私)な、なんだってー!?学ぼう!
愛とは「自分の生命(大切なもの)を与えること」だ。
 ×見返りを求めるものではない。
 ×犠牲の上に成り立つものではない。
・自分の生命とは、言い換えると、自分の経験を通じて培ってきた得難い知識やストーリー、感情などを惜しみなく教え、共有していくことこそが、愛を与えることだといえます。
 →(私)お、なんかナレッジマネジメントっぽいぞこれ。読みたい!

『新装版 人を動かす』
・自分の理解だけでも大変なのですから、どれだけ近い存在とは言え「他者を知る」ということはハードルが高くて当たり前なのです。
・「あいつは自分のことをわかろうとしてくれない」ということの根源には「自分は相手のことをよくわかっているつもり」という思い込みがある。
 →(私)これは気をつけないと。

▼『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』
・「何が正義なのか?」のような抽象度の高い問いには、絶対的な答えはない。フラットな立場で議論ができる場で対話を重ねていくしかない。

▼『学習する組織 システム思考で未来を創造する』
・問題を解決するためには、分解だけでなく統合することで、問題が起きる「構造を捉える」プロセスが必要なのです(システム思考)。例えば、残業が深刻化しているからといって「残業時間を規制します」としても、問題の本質が改善されない。残業が発生するメカニズムを特定し、その根本に着手しない限り、「モグラ叩き」になってしまいます。
 →(私)実際、職場でもそうなっておりますなぁ…


気になった本 第4章 頭の使い方アップデート編

▼『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』
・論理と直感はどっちも大事、どちらも磨き上げればよい。

▼『センスメイキング 本当に重要なものを見極める力』
・センスメイキングとはアルゴリズム思考の対極である。
・「個」ではなく「文脈」を理解する。
 「コーラを飲む」は「早く帰りたい」への文脈のつらなりの一部である。
・プロセス、体系化されたモデルに依存してはならない。
・荒木さんの実践知の例えが素晴らしい。↓

 本来、私たちには「実践知(フロネシス)」が身についています。たとえば「今日は上司の機嫌が悪いらしいぞ」など、直感的に感じ取れます。しかし、「機嫌メーター」のようなものが発明され、その数値が一目でわかるようになったとしたら、私たちの「相手の感情を理解する」という実践知は途端に鈍くなるはずです。

 →(私)その意味では、ネットやスマホの普及でみんなの「考える力」がめちゃ失われてるのは同じことだろうか?


気になった本 第5章 キャリア編

▼『プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか』
 →(私)ドラッカーの入門書とのこと。基本っぽいから読もう。

▼『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』
 →(私)よく話に聞く本だけど、「規律」についてがメインっぽいので自分には合わない感じするな。
・「針鼠の概念」
 ①情熱を持って取り組めるもの
 ②自分が世界一になれる部分
 ③経済的原動力になれるもの
 の3円が重なる部分を深く理解し、フォーカスを置く。
 →(私)これって世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の、①好き×②得意×③大事、と同じだな。個人で使える考えが企業でも使えるんだな。
 荒木さんも、この概念が個人の生き方にも通じると指摘している。流石だな。

▼『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』
・荒木さんが選んだ押さえておきたい一節

『「生産性とは目標に向かって会社を近づける、その行為そのものだ。会社の目標に少しでも会社を近づけることのできる行為は、すべて生産的なんだよ。その反対に目標から遠ざける行為は非生産的だ。わかるかね」』

 →(私)いいね。そう考えると非生産的なことがなんと多いことか…。でも、まずは「みんながついていきたい目標」の設定と理解が大事なんだな。数字だけ言われてもねぇ。

▼『修身教授録 現代に甦る人間学の要諦』(小学校教授志望者への授業録。昭和12年〜13年)
・相手の魂に火をつけ、全人格を導くことは簡単にできることではない。「教師自身が常に学び続けなくてはダメなのだ!」
 →(私)明らかに「毎年同じ内容で授業やってんだろうなー」って先生の授業って超つまんなかったよね。でもこれ、先生だけじゃなくてみんなに言えることだよね。


おわりに

国語のテストで「著者が一番言いたいことを表現した一文を抜粋せよ」「著者の気持ちを表した表現で最もふさわしいものを一つ選べ」が大の苦手でした。
どう読み取るかは自由にさせてほしい。第三者が「こうである」と決めつけることにある種の傲慢さと窮屈さを感じていた

 →(私)うわー、自分と同じだ。あれのせいで国語苦手どころか大嫌いだったからな私。


読書期間 2020/09/03-2020/10/04
初版発行 2020/01/30


最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。