『見るだけでわかる!ビジネス書図鑑』
要点
①「本の読み方」が学べる。(1.広げる→2.読む→3.残す→4.変換する)
②35冊のビジネス書をマンガ絵付き要約でわかりやすく読める。
③「本屋で見かけても興味を示さなかっただろうな」という本に出合える。
こんな人におすすめ
・読みたい本が特にない
・本屋に行かない、行ったとしてもピンとくる本がない
・「本を読んで終わり」になっている(時間が経つと完全に忘れる)
わたしが実践すること(◉済み、○今後)
◉読みたくなった本を買う。
・『ライフシフト』(アウトプット済み)
・『失敗の科学』
・『V字回復の経営』
・『衰退の法則』
・『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
◉本を読むときは「実践」まで意識する。
読むきっかけ
「各種ビジネス書のルーツになっている本をまとめたもの」が存在するのでは?
と調べているうちに見つけた本です。
私が期待していたもの(ビジネス書ルーツ集)ではありませんでしたが、「出会ってよかった」です。
感想など
・筆者自身のマンガ絵は表紙にも書いてあるけど、正直下手です。
・でも、絵が下手なのと伝わりやすさは別問題。大変わかりやすい。
・難しい本でも3つの要約ポイントに絞る筆者の洞察力がすごい。
→この手法パクリました。
・「とっつきにくいけど奥深い書籍」が対象とのこと。それを自分の仕事でどう活用するのか?という示唆をまとめた内容です。
→つまり、私の求めていた定番のルーツをまとめたわけではない。
けど、自分では読まなかっただろうなぁという本もあって楽しめた。
実践してもらうことを意識してまとめている点もよい。
・これを読むと「読んでみたい本」「読まなくていい本」がはっきり区別できるのがすごい。まとめがうまくない人だったら「なんかよくわかんないから読んどいた方がいいかな?」と無駄な時間を使っていただろう。
気になったところ
<本の読み方・使い方>
▽第1階層 広げる
・本のアンテナを立てておく。
・要約サービスを活用する、flierなど。
→flierの感想は別途発信予定。
▽第2階層 読む
・読んでる本が言いたいことを、3つくらいの大きな柱を明確にして読む。
→今は読んだ後に確認しているので、「読みながら」は難しい。
・合わない本は時間の無駄なので最後まで読まない。
→これできてないなぁ…
▽第3階層 残す(アウトプット)
・脳味噌に刻み込むつもりで、残すための時間と労力を惜しまない。
→アウトプット実践中!
▽第4階層 変換する(実践)
・書籍の内容はあくまでも他人の知恵。
→本田宗一郎さんも『やりたいことをやれ』で言ってた!
・大事なのは、自分だけのオリジナルの知恵に変換していくこと。そのために実践と対話をする。
『リーダーシップの旅 見えないものを見る』
・リーダーというのはカリスマでもスキルでもない。ポジションでもない。他人が見えないものに気づき、そこに向けて歩み出そうと決意し、行動している人のことを指すのだ。
→この言葉いい。
・リーダーのエネルギーに動かされ、沼地に入ってくるフォロワー。
→沼地(笑
『なぜ人と組織は変われないのか』
→自己理解の本、自分の価値観が見出せれば特に買う必要はないかな。
『GRITやり抜く力』
・図がわかりやすい。「手段が目的化してる」ってこの位置の状態なんだ!と視覚的に理解できる。
・いろいろヒントはありそうな本ではある。ただ、才能(強み)を否定していて、正しい方向性を持って努力すれば成功する、という内容っぽいので買わなくてもいいかな。
『銃・病原菌・鉄』
→絶対手に取らなそうな本
・荒木さんの「広い時間的尺度で見るからこそ異なる洞察がある」のビジネスへの示唆。
狭い時間的尺度ではなく、広大な時間の広がりの中で考えることで新たな洞察を得られる。歴史のある企業のストーリーから、らしさ、DNAは何かについて言語化してみる。
『影響力の武器』
・「人間は所詮バイアスの塊」と思っておく。時々立ち止まって疑う。
『失敗の科学』
・「認知的不協和」を理解せよ。これ危険なやつだね…。あえて「そういうことにしてしまおう」と考えるのは認知的不協和とは違うのだろうか?読んで確認しよう。
『選択の科学』
・多すぎる選択肢はノイズ。ジャム実験。
・荒木さんの以下の視点が面白い。
リーダーとしての選択は自分一人だけでなく自分以外の他人に対する考慮が少なからずある。逆に言うと、組織の意思決定には、自分が意思決定者ではないと思っていても自分の要素が一定の割合で入っている、と言える。
→でも実際はゴミみたいな割合だよね…
・「全員がリーダーの自覚を持とう」といってしまうと、ありがちな社内研修のスローガンみたいですが、それでも誰もがリーダーの自覚を持つことは、やはり必要なのです。
『「空気」の研究』
→空気に支配されてる組織多そう…
・空気に支配されやすいという自覚を持とう。日本人の性質でもある。
・空気に支配されないためには、事実に立脚した議論に持ち込む。
『パラノイアだけが生き残る』
・「消防署の事業計画」とでもいうべきものが必要なのである。
『ゼロ・トゥ・ワン』
→ビジネスを始めると決めたなら読んだ方が良さそう。
・ビジネスは小さく始めて、独占してから拡大せよ。競争するな。長い目で見て、賢く大人しく振る舞う。調子に乗らない。
・ビジネスプランに対する「7つの質問」
『ジョブ理論』
・「ミルクシェイク」でジョブの本質をつかめ。プロダクトのレンズではなく、ジョブのレンズをかけて本質を見る。
→これを書いておきながら、なんでこの本の形にしたのか…
・能動的データ(売上、利益、販売数量、など)ばかり見ている組織はジョブへの興味を失い、見かけの成長に一喜一憂しはじめる。
見落とされがちな受動的データを経営の根幹に置いてフォーカスし続けることが大事なこと。
『V字回復の経営』
→不振事業の症状50、改革を成功に導くための要諦50、というのが気になる。変革リーダーを志すなら、要諦6を常日頃から実践すべしとのこと。
『知識創造企業』
・SECIモデル!
→『失敗の本質』も紹介されてる35冊のうちの1冊です。
『プラットフォームの経済学』
・タイトルと異なり、プラットフォームだけの内容ではない。
・クラウドvsコア。社外群集vs社内専門家。社内専門家(コア)への過度な依存は危険、社外だからこその気づきも多い。かと言ってコアがなくなるわけではない。コアとクラウドはバランスしあう。
「おわりに」
・人生は距離もルール変更も見えないマラソン。これに対応するには「いつになっても学び続けること」
→学び続ける。めちゃ共感。
マイナスポイント…
この本の形、ですね。
読書は通勤中の電車の中がメインなのですが、電車の中(立ち)で片手持ちで読むのは無理と判断し、家で読みました。
読書期間 2020/08/21-2020/09/02
初版発行 2018/11/20
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。