![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84168346/rectangle_large_type_2_5691d3ae43951a2c12280c9628bce7c2.jpeg?width=800)
(夫)岡本太郎記念館へ行ってきました
初めまして、山本漠の夫です。
彼女とちょくちょく展示会などアートを鑑賞しにいく中で、感じたことを素人ながら文字にして残しておきたいと思い、アカウントを借りて書いてみました。
これを読んでくださった方が同じ作品を見た人であれば感動の共有を、もしまだ見ていない方であれば少しでも作品を見に行くあと押しになればと思います。
岡本太郎記念館について
岡本太郎記念館について簡単にまとめておきます。
住所:〒107-0062 東京都港区南青山6-1-19
TEL:03-3406-0801
Website:https://taro-okamoto.or.jp
アクセス:
東京メトロ
【銀座線】・【千代田線】・【半蔵門線】 『表参道』駅より徒歩8分
都営バス(渋88系統)
【新橋駅前行】【渋谷駅前行】 『南青山六丁目』下車徒歩2分
開館時間:
10:00~18:00(最終入館17:30)
岡本太郎が生前アトリエとして利用していた南青山の建物をそのまま記念館としているとのこと。閑静な住宅街の片隅にポツンとある小さな建物なので最初は本当にここで合っているか不安でしたが、一歩足を踏み入れた途端岡本太郎の息遣いが聞こえてくる異空間へ連れて行ってくれました。
![](https://assets.st-note.com/img/1659775409892-3c8y6yEcIf.png?width=1200)
展示内容
ざっくりですが、展示スペースは1階、2階、庭、で分かれていました。
1階は居間とアトリエをそのまま利用した展示スペースで、岡本太郎の等身大と思われる立像が置いてあったり、創作で使用していたらしき道具がわざと雑に置かれていたり。
生前は置かれていなかったと思われる岡本太郎の作品があちこちに飾られていますが、これらについては岡本太郎が生活しながら頭の中で描いていたイメージを具現化したテイなのかなと想像。
今は亡き家主が纏っていた空気感が伝わってきて、一つ一つのオブジェにも興味を惹かれつつ、何より記念館の方が岡本太郎という人の欠片を少しでも今に残そうと工夫を凝らしたその熱意に好感を持った展示スペースでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1659776765117-5LWXmLYhqR.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659776786926-dPZiMO61dT.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659776808376-4RqPdpotRs.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659776814104-XPi4knYbaG.jpg?width=1200)
2階は記念館になってから設置したと思われるギャラリースペースと映像コーナーでした。
岡本太郎の絵を生で鑑賞するのは「明日の神話」を除くと初めてでしたが、どれも脈打つ血管や内臓剥き出しの生き物を見ているかのようで、社会的生活を送る中で忘れがちな人間とは何か、生きるとは何か、を目の前に突きつけられたような感覚を覚えました。
一方で、なぜか怖さや薄気味悪さといったものは感じず、見る人を驚かせてやろうという作者の悪意が透けて見えるスプラッタ映画のような作品とは一線を画す印象も受けました。
![](https://assets.st-note.com/img/1659778527249-B08rWLkuyO.jpg?width=1200)
庭は熱帯のものらしき植物が多く植わっていて、そこにうまく解け合った岡本太郎作品が独特の空気感を醸し出していました。
![](https://assets.st-note.com/img/1659779949573-OAQl7WweaB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659779970516-fvFnJe3NOv.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659779985901-7uU9k86jlO.jpg?width=1200)
感想
岡本太郎というと個人的には昭和を代表するアーティストというイメージで、平成生まれの自分としてはどこか違う世界の人という感覚がありました。それは芸術は爆発だという名言から想像される熱血漢なイメージと、昭和という時代から連想される頑固親父、鉄拳制裁、理不尽、といったイメージが重なった結果だったのかもしれません。
ただ、岡本太郎記念館へ訪れてから、勝手ながら岡本太郎という人がとても心象として近しい人間になりました。作品の繊細さ、どこか感じられるユニークさ、そして真正面から人間という存在を捉えて描写しようとする格好良さ、そういったものを感じたからだと思います。
30分もあれば一通り見れる展示でしたが、岡本太郎を知るきっかけとしてはうってつけで行けてよかったです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?