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書籍レビュー 「アスリートのためのソーシャルメディア活用術」

こんにちは、ヒロです。

本日は書籍レビューを書いてみたいと思います。先日の記事でも紹介した「アスリートのためのソーシャルメディア活用術」の読後レビューです。

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1. 著者紹介

■五勝出 拳一
株式会社Revive、PR Manager。学生時代サッカー部に所属し、全日本大学サッカー選抜の主務を経験。現在はアスリートのSNS活用や事業開発のサポートなど、アスリートの価値と選択肢を広げることを目的に活動。

■飯高 悠太
株式会社ホットリンク執行役員CMO。支援企業のSNSコンサルティングを実施し、複数企業のアドバイザーを務める。

■江藤 美穂
株式会社栃木サッカークラブ取締役マーケティング戦略部長。Jリーグクラブのマーケティング責任者として所属選手にSNSの使い方などをレクチャーしている。

2. 書籍について

タイトルのとおり、アスリート(主にプロ選手)のためのソーシャルメディア活用術が多くの事例と共にまとめられています。現代の情報伝達ツールであるソーシャルメディアの基礎知識から始まり、アスリートがこれを活用することで得られるメリットや気を付けるべきポイントまで解説しています。

本書のターゲット読者は、言うまでもなくプロとして活躍するアスリートであることはタイトルから自明ですが、クラブチームのマネージャーや運営団体など、サポート側の人もソーシャルメディアリテラシーを高めるためにオススメしたいです。またこれからの時代、趣味でスポーツを楽しむ市民アスリートも個人の発信力を高めるために読んでおいて損は無い内容と言えるでしょう。(自分のことです)

3. 概要

本書に書かれている内容、読んで得られる知識は以下のとおり。

・なぜアスリートのSNSが武器になるのか?
・増え続けるソーシャルメディアの特徴と使い方は?
・個人の情報発信のあり方は今後どう変わっていくのか?

上記が基本骨子となるが、実際のアスリートのSNS活用事例、SNSマーケティングのプロによる解説、炎上する原因や回避術についても掲載されています。

特にSNS活用事例については、サッカー、陸上、ソフトボールなど現役アスリートが実際どのようにソーシャルメディアを活用し、どういった効果を上げているかを多数の事例とともに紹介しています。

またフェンシングやアイスホッケーなど、いわゆるマイナースポーツのアスリートは野球やサッカーなどのメジャースポーツと比べて認知度やファンベースが薄いため、どのような切り口で情報発信すべきかも解説しています。(トライアスロンもこの部類に入るでしょう)

4. 読後の所感

本書を読む前は正直、「プロアスリートでもないトライアスロンが趣味なだけの僕が、このような本を読む必要はあるのだろうか」と考えていたが、読んで得られたこと、実践できそうなことはとても多かった。

まずSNS(ツイッター、インスタグラムなど)にはそれぞれ性質と得意分野があり、どのような発信をするかによってツールを使い分ける必要があること。そして情報発信の手段が4大メディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)からインターネットに代わり、個人の発信が直接ファンや愛好家に届けられるようになったこと

現代において、個人の発信による世間への影響力は確実に高まっており、今後も加速していく中で、アスリートに限らず個人として発信力を磨いておくべきことは決して損ではなく、むしろ身につけておくべきスキルだと感じた。

またプロアスリートが考える現役から引退までの生涯設計や、企業や地域の看板を背負った選手の責任、それに付随するSNS炎上リスクの紹介は、プロの世界とは無縁の僕にとって初耳なことばかりで興味を引いた。プロスポーツの華やかな表舞台の一方で、選手が抱えている不安や業界として解決すべき問題は少なからず存在するようだ。

5. まとめ

本書を読むことで、アスリートの方は発信手段について多くの知識を得られると思います。一方で、非アスリートの方が読んでもSNS活用について学べるところは多いと思うし、なによりプロスポーツ世界の裏事情を垣間見える内容が充実していて、読み物として面白かった。

現代においてソーシャルメディアはアスリートの武器になることを、豊富な具体例を交えて教えてくれる本でした。発信力を磨きたいと願う誰にとっても、一読の価値はあると思いますよ。

以上、「アスリートのためのソーシャルメディア活用術」の書籍レビューでした。興味を持って頂けた方はぜひ、下記リンクからどうぞ。


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