トライアスロン基礎知識#3 必要な物と金額（応用編）
前回の記事で「トライアスロンに必要な物と金額」というテーマで、トライアスロンを始めるうえで、最低限の必要なアイテムを紹介しました。
今回はその「応用編」ということで、持っておくとより便利、また競技力を高めてくれる、ステップアップに最適なアイテムを紹介していきたいと思います。
■スマートウォッチ（GPS内蔵の腕時計）
着用してトレーニングやレースをすることで、走った距離や時間、ペース、消費カロリーなど、多彩なデータをリアルタイムに確認することができます。スマホやPCアプリと連動して取得したデータを管理し、あとから見返すことでパフォーマンスを振り返ることも可能です。
スマートウォッチを使うとトレーニングの質が劇的に向上します。そして自分の成長具合を数値で見ることができるため、モチベーションの維持にも役立つでしょう。
▶︎価格：3万円 程度
■スピードセンサー＆ケイデンスセンサー
バイクに乗っている時に「時速」と「回転数」を計測することができます。また上述のスマートウォッチ、もしくはサイクルコンピュータに表示ができるので、ペース管理に役立ちます。
車やモーターバイクのように、時速何キロで走っているかが分かるとバイクに乗るのがもっと楽しくなりますし、回転数を把握することで効率的なペダリングを意識することができます。
▶︎価格：1万円 程度
■サングラス
トライアスロンは暑い夏の時期に開催され、照りつける日差しも強いです。そこでサングラスで目を保護する必要があります。裸眼でいると、太陽光線に含まれる紫外線で目も疲労し、白内障などの眼病のリスクも生じます。またバイクに乗っている時は、雨や風でも視界を確保でき、飛んでくる虫や小石から目を守る効果があります。
サングラスはファッション的な要素もあるため、単純にモチベーションも上がります。デザインもたくさんあるので、気に入ったものを選んでみましょう。
▶︎価格：2万円 程度
■ビンディングペダル＆シューズ
バイクのペダルに靴を固定させられるアイテムです。脚とペダルが固定されることでペダリングの安定性が増し、踏み込む力を効率的にバイクに伝達することができるようになります。
また踏み込んだペダルを上まで引き上げる「引き足」と呼ばれるテクニックも使えるようになります。
▶︎価格：ペダル 1万円、シューズ 1万円 程度
■DHバー
バイクのハンドル部分に取り付けるバーで、これを使うことで「エアロポジション」と呼ばれる、風の抵抗を大きく減らせる乗車姿勢を取れるようになります。平坦な道を長く走ることの多いトライアスロンレースでは非常に有用なアイテムです。
ただし、DHバーを握っているとブレーキをかけるのにワンテンポ遅れることになるため、使用する際は周囲の安全を十分に確認してからにしましょう。
▶︎価格：1万円 程度
■パンク修理キット、携帯ポンプ
バイクに乗っていると、タイヤのパンクはいつどこで起きるか分かりません。特にレース中にパンクした場合、修理は基本的に自分でおこなう必要があります。もちろんレースだけでなく、トレーニングや軽めのサイクリングであっても、バイクに乗る際は常に手元に置いておきたいアイテムです。
▶︎価格：パンク修理キット 2000円、携帯ポンプ 2000円 程度
■ワセリン
レース中の「擦れ」を防ぐために必要なアイテムです。スイムではウェットスーツ で首元、脇、足首などが擦れて痛みが生じることがあります。また、バイクやランの時にはウェアや下着などで股間、脚が擦れることもあります。
オリンピックディスタンス以下の短いレースであればそこまで必要性はありませんが、ミドルディスタンス以上の長距離レースの場合は準備しておくと良いでしょう。
▶︎価格：1000円 程度
■ゴーグル曇り止め
水中ゴーグルの曇りをキレイにして視界を良くしてくれるアイテムです。トライアスロンは海や川を泳ぐOWS（オープンウォータースイム）なので、視界確保はとても大切なポイントです。レースやトレーニング前にはゴーグルをキレイにしておく癖付けをしておきましょう。
▶︎価格：500円 程度
■ゼッケンベルト
トライアスロンの大会ではゼッケンを付ける必要がありますが、ゼッケンベルトがあれば着脱がしやすくて便利です。大会によってはゼッケンは1枚しか配布されないのに、バイクパートでは後（背中側）、ランパートでは前（お腹側）にゼッケンを向けるよう指示される場合もあります。ゼッケンベルトを使えばクルリと回すだけなので便利です。
▶︎価格：2000円 程度
まとめ
以上、トライアスロンに必要な物と金額の応用編でした。
それぞれの金額は上記のとおりですが、今回紹介したアイテムは特に趣味性が強いものも多いのでピンキリあります。ただ、十分な機能を有するものは、概ねこの価格で購入できるでしょう。
予算との兼ね合いになりますので、ご自身のレベルアップに合わせて少しずつ買い揃えていくと良いと思います。お気に入りのアイテムを手に入れ、トライアスロンの世界に一歩ずつ踏み込み、さらなる魅力を感じてもらえると嬉しいです。
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