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星に語りて

障害のある方たちが安心して地域生活を送れることを目指し活動している団体「きょうされん」の結成40周年を記念して作られた映画「星に語りて」
東日本大震災に被災した障害のある人と、支える支援者を描いた物語

以前にも観たことがあるのだが、元旦の能登地震を経てから観ると、受け取るものがさらにリアルに感じた

避難所生活
福祉避難所
地域とのつながり

自分たちと置き換えると不安しかない
特に、我が街一宮市は福祉避難所に設定されている場所がないという
能登地震では、福祉避難所に指定されていた場所が数箇所あったが、人手不足などの理由で受け入れができていなかったと聞く
それはそうだ
受け入れる方だって被災者なのだから

福祉避難所を作ることも大切なことだが、避難所で障害のある方が過ごせる力をつけること
地域の人たち、周りの人たちが障害のある方への理解を示すこと
この2点、お互いの努力が必要だと思う
これも備えであり
これが共存だと思う

映画の中のエピソードで特に印象的だったのが、避難所でのお話
町中を走り回ることで有名だという障害のある青年
彼がある日、被災して孤立する民家に支援物資である米と水を走って届ける
車では行けない場所でも走ってなら行ける
彼は普段から町中を走り回っているので、地理も、誰が住んでいるかも把握している
そんな彼をはじめは避難所で煙たがっていた人たちが、受け入れ、認めて、褒めてくれる
彼は生まれて初めて人に認められた
そこから彼が変わっていった
というエピソード

受け入れられる
認められる
褒められる

障害があろうがなかろうが嬉しいに決まっている
普通に承認欲求だってある
社会から愛情を注げば成長するのだ
これもお互いの努力だ

障害があるから、社会に適応するように訓練ばかりしなくてはいけないのではない
適応する努力ももちろん必要だが、社会があゆみよる努力も必要なのだ

そのためにも、もっと日常に共存が必要だし
知るきっかけを私たちが作っていかないといけないと思う
そういう意味でもとても良い映画だった

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