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自分が生きていることに感謝できるお話

皆さん、こんにちは! 
さっそく今月の目標。1日1時間勉強するを実践して、心理学の勉強をしたので、皆さんにお伝えしていきます。興味のある方はご覧になってください。

人に伝えたくなる心理学。本日お伝えするテーマは、

「正常性バイアス」

です。


1.正常性バイアスとは?

皆さんはバイアスという言葉を聞いたことがありますか。
英語の「bias(バイアス)」を日本語に直訳すると「かたより」という意味になります。正常性かたよりとは一体どんな状態なのか。これを皆さんにお伝えしていきます。

例えば、

「明日、日本列島に大型台風が上陸します」

というニュースがテレビで流れたとします。このニュースを聞いて「避難しよう」と思う人は一体どれくらいいるでしょうか?

ニュースを聞いた人の行動はだいたい3パターンに分けられます。

①ニュースで情報を確認して、しっかりと対策を考える人
②いつもの事だと思い、様子をみる人
③気にもとめない人

多くの方が②か③の考えになるんじゃないでしょうか。台風は決して軽い災害ではありません。死者が出ることもありますし、毎年日本で一定の被害を出し続けています。しかし、人は日常の中で自分に迫る危機をそこまで意識することはありません。

このメカニズムを心理学で「正常性バイアス」と呼びます。


2.正常性バイアスのメリット

では、正常性バイアスは悪い現象なのか。先程の例で考えてみましょう。

「明日、日本列島に大型台風が上陸します」

というニュースを真剣に受け止めた場合。人はどうなるのか。

・明日の仕事はどうなるのか。電車は動くんだろうか
・もし避難所に行くことになったら、食糧はあるのか
・家族、友人達は大丈夫だろうか

と考えて心配になるかもしれません。心の中に不安を抱えると、人は落ち着いて行動ができなくなります。また、災害は台風だけではありません。もしかしたら地震が起きるかもしれない。職場に向かう途中に交通事故に遭うかもしれない。はたまた、隕石が落ちてくるかもしれない。そう考えると、人はいつもの生活を送ることができなくなります。

こういった不安がピークに達するとどうなるのか。極端な話、人は怖くなって家の外に出れなくなるもしれません。正常性バイアスはそんな心の不安を感じにくくする効果があります。つまり、人の心を平穏に保つ事に役立っているんですよね。

3.正常性バイアスのデメリット

では、デメリットは何でしょうか。台風の例で考えると、災害の話を聞いても危機感を感じないことです。危機感を感じなければ、実際に台風が上陸した時に対策を取ることができず、被害が大きくなってしまう可能性があります。

他の例も挙げておきましょう。これは内閣府が発表している令和3年度の交通事故件数の一文です。

「1年間で起こった交通事故の数30万5,196件のうち、死者数は2,636人,負傷者数は36万2,131人にものぼります」

年間交通事故件数を365(1年)日で割ると、日本では1日で836件もの交通事故が起こっている計算になります。

こちらのデータを見ると、自分が通っている職場。学校への道のりが必ずしも安全ではないということが分かります。逆に考えると、自分がもし平穏無事で暮らせているのなら、自分が今生きていること。自分が無事に暮らせていることに感謝の気持ちが生まれてくるかもしれませんね。

まとめ

 今回は正常性バイアスについてお伝えしました。こうして考えると、多くの人々はポジティブ。前向きな姿勢を持って生活しているんじゃないかと思います。

私達の身の回りにはさまざまな危険が存在しますが、ほとんどの方が気にせず今を生きている。これをポジティブと言わずになんと呼ぶのでしょうか(笑)。

そう考えると、自分がネガティブだと思っている方には、人はもともと前向きな生き物なんだよ。と伝えてあげるのもいいかもしれませんね。





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