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子育てから学んだ「結果にこだわらず、幸福感にこだわる」 #81

結果にこだわり続けた20代

ワタクシ、6年ほど前まで東京でシステムエンジニアをやっておりました。

知らない方のために、システムエンジニアの職業を簡単に説明します。
Webサービスでもスマホアプリでも、システムを導入したいお客様のところに行って、要望や予算をヒアリングしてから作り始めます。
また、システム納品後もお客様にお困りごとがないかフォローします。
こういったシステム開発前後も含めた作業を行うのがシステムエンジニアです。

良くも悪くも数字で測れるのがIT業界でありまして、どれだけの案件を受注できたか、コストを抑えられたか、品質を安定させたかがわかりやすいのです。
前職の会社は、営業部隊と開発部隊も明確に分かれておらず、年に一度の研修会議では実績を自らPRすることができ、評価に対して不満を持つことはありませんでした。
そういう世界でキャリアをスタートさせた私は、いつしか結果ばかりに意識が向く人間になっておりました。

案件を獲得するためお客様を飲みに誘い、エラーが発生すれば誰かの責任を追及し、納期を死守するために三日連続徹夜なども珍しくありませんでした。

20代前半の頃にこのような経験をできたことは、全く後悔しておらず、むしろ感謝しかありません。
でも、結果にこだわるあまり、多くの方(自分自身も)を傷つけてしまったことも事実です。

妻との出会いで気付いた

そんなバリバリに働いていると、プライベートでもおかしくなってきます。

当時付き合っていた現在の妻と、食事に行ってもサービスを評価したり、旅行もより効率的に計画し、無駄な支出も厳しくあたったりしてしまいました。

会社経営をされている方はわかると思いますが、常日頃勉強なんですよね。もっと良いサービスを提供できないか、利益率を上げられないか、日常からパクれるものはパクろうと血眼になりながら生活しているわけです。
これはすべて「結果を出すため」です。

でも、私の妻を含むほとんどの人は「結果を出す」ことなんてほとんど考えずに、仕事とプライベートを切り分けてますよね。
妻と何度も何度もぶつかるうちに「あれ?俺の方がおかしい(少数派)のかな」と気づき始めました笑

子育ては結果よりも満足度

特に子育てをし始めるとこのことを強く感じます。子供は欲求の塊です。
保育園に迎えに行くときも、遊びに夢中で全然帰ってくれません。。。
そういうときに、私は「早く帰ってご飯や寝る準備をしないと次の日に影響しちゃうよ」と結果にこだわってしまいます。
でも、そんなの五歳児に伝わるわけがありません笑
なので、時間がかかることを見越して早めに迎えに行ったり、家での遊びを提案したりして策略を立てます。

結果を出させるのでなく、満足を提案するわけです。

仕事も一緒やん

これって、経営者が消費者にやってることと一緒なんですよね。
消費者は意外と商品のことを見ているようで見ていません。
当社比〇〇%アップとかって、エビデンスも確認できないような情報を鵜呑みにして購入します。

要は、実際のスペックを求めているわけではなく、満足感を求めているんですよね。
文字にすると当たり前ですが、これを芯から理解できているビジネスマンは少ないと思います。
「結果を出す」ために、スペックを上げるはずですが、いつの間にかこの中間指標を目的に仕事してしまうことが多いです。

人生でいえば幸福感

人生設計も一緒だと思うんです。
30歳までに結婚したいとか、年収1,000万を目指すとか、いろんな指標を立てがちですが、根本的に何が自分にとっての幸福なのかを追求して考えた方が良いと思います。

東京から沖縄に帰ると、どうしても年収は下がります。
これだけを捉えるとマイナスに感じます。
でも、友達が増えるとか、時間がゆっくり流れるとか、沖縄だからこそ得られる幸福感もあるわけです。

がちがちの仕事をこなす年収1,000万と、ある程度余裕のある生活をしながらの年収300万、どちらが本当に自分にとっての幸せなのか
一度、真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

おまけ

トップ画像は、家族でキャンプをした時の朝日です。
最近は月1くらいで家族キャンプしています。昼間は思いっきり子供と遊んで、夜は妻と飲んで、朝に朝日を見ます。

数字では表現できない幸せです。

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