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『絵がうまくなる』って『上手になる』ことではない。 と思ったので 【ゴキンジョコミュニティ】 を作った



人は「同じもの」を見ていても実は、全然「違うところ」を見ていて。
それが作品の面白さに深く関係してるんじゃないかと仮説を持っています。

その仮説がもとになってあるオンラインコミュニティを作りました。
名前は「ゴキンジョコミュニティ」


オープンして1ヶ月経った現在は約500名のメンバーがいて、最終的には表現することを通してそれぞれの人が


技術
を獲得できて
視点
を育めて
自分に自信
を持てて


その結果人生が楽しくなったら最高だなと思っています。


このコミュニティを作ったのはただの思いつきではなく、ここに至るまでのそこそこ長い道がありました。

その道筋をシェアすることで考えに同意してくれる人がより深く結びつけたらなと思って公開しています。



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・ これからますます「視点」が大事になる

いそがしい人向けに結果だけのまとめ

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「表現する」ことがどんどん身近になるので表現方法を皆が学び「クオリティが均一化」して「表現者の視点」でしか違いが出なくなるので「視点の違い」がますます際立ちます。
だから「視点を大事にしている場所」があれば結果的に良い物が生まれる可能性が高くなるし、個性を尊重されるので表現者もハッピーになる可能性が高い。
その為にはちゃんと表現する技術を伝えるしくみも必要だし、僕が生業としている「コンセプトアート」の考え方を習得すると結果的に技術も視点も育まれるのでまずはそこから出発してみよう。
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という考えた結果だけの説明もできるんですが、もっと精神的に近くなれるようにできるだけ個人の思いを込めて書いてみようと思います。

より詳しく経緯を知りたい方は下記を読んでみてくださいませ!
↓↓



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・ コミティアで見た「表現したい人」がこれだけいるんだという感動


個人が何かを作るのも発表するのもネットのおかげで身近になりました。

それを実感したのが2020年コロナ直前のコミティア(個人制作したオリジナル作品を発表、販売するイベントの名称)。
たくさんの個人作家の作品を買いに集まってるたくさんの人々。その光景になぜかとても感動しました。

お客さんが来なくても作ったものを出品している人を見て「ああ、この人にとってこの場に来ること自体がすごく楽しみなことなんだ」と思うと胸があつくなりました。感動すらしました。


こういう「表現したい気持ち」を持った人の為の「場所」があって「受け入れてくれる人」がいることが大切なことなのかも、、、と。



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・ おもしろいものを持っている!!

もし「表現したい欲」に気づいた時に、学べたり発表する場所があれば使ってくれる人がいるかもなと思いました。

例えば「水道屋が知ってる配管について」「子どもと行った時のスーパーマーケットの楽しみ方」など、ちゃんと伝えられるとすごくおもしろいはず。


伝える方法(=表現技術)
を学べて発表できる場(受け入れてくれる人)があればおもしろい作品が生まれる可能性が高まるかもしれない。


僕にできるのは絵についてなので、絵、コンセプトアートから出発してみようと思いました。
(なので絵からスタートしてますが最終的にはなんでも人それぞれが持っているおもしろいことを表現して見られる場所になればと思っています)



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・ その人の個性=「視点」。

「同じもの」を見ていても全然「違うところ」を見ている。
これが個性視点です。

絵を見た時に見ているのは「絵」を見ているわけじゃなくてそこに描かれている「内容」を見ています。

内容はもしかしたら「りんご」かもしれないし、「透明なラップ」かもしれないし「照明の光」かもしれない。はたまたこれを描こうと思った「作者自身」かもしれない。


・そして「鑑賞者の視点」

この、「人によって見るポイントが違う」のも「鑑賞者」による視点の違い。表現者だけではなく「鑑賞者の視点」もすごく大事だと思っています。
もし発表したものを安心して見てもらえる「人」がいれば、もっとたくさんの表現が生まれるかもしれない。そうしたらもっとおもしろいものが見られるかも。

表現する側も鑑賞者の視点のおもしろさを知ることができれば、もっと表現も豊かになるかもしれない。



絵を描く、何かを作る、表現するというのは技術と視点、両方あるほど強い作品になります。それを伝えられる場所があるなら、より良い作品が生まれる可能性がより高まる。

技術を教えるところはたくさんあるけれど、視点をちゃんと語っている場所があまり無いんですよね。

そういう場所があって、そこから作家が育っていったらすごくエキサイティングだとついに「ゴキンジョコミュニティ」を始めてしまいました。



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・社会的と個人的の違い

思いついてしまったし、方法もある。そうしたらやる義務感のようなものを感じてしまいました。それは社会的でありたいという側面が大きいです。
でも義務感だけだと続けられないので楽しみもあります。

僕個人として一番やりたいのは自分の作品を作ること。
でもいつかめぐりめぐってこのコミュニティが自分の作品の助けになる時がくるんじゃないかなと漠然と思っています。

他にもここに書き切れないほどたくさんの理由があるのですが、それはまた次の機会にでも。

長々と読んでいただいてありがとうございました(こんな長い文章を読んでるあなたはちょっと変です!良い意味で!)
あなたとゴキンジョさんになってコミュニティでお会いできるのを楽しみにしています。

(あと、(いいね)いただけると嬉しいんですよ、、、?)
ありがとうございました!!


ヒロ/ Hiro

アニメ美術背景マンとしてキャリアをスタートしたのち渡米。元ピクサーアートディレクター、現トンコハウスの堤大介、ロバートコンドー監督作品”ダムキーパー”(アカデミー賞ノミネート)にリードペインターとして参加。トンコハウスの他のプロジェクトでもアートディレクター等、ネットフリックス”Go Go コリーカーソン”にリードカラーアーティストとして参加。現在はフリーランスとして自身のプロジェクト「ゴキンジョ」の立ち上げや、アーティストの育成、プロデュースなど精力的に活動中。絵本など出版予定。

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