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風景を描くのが難しい理由

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24・6・7
絵について
風景を描くのが難しい理由
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アオのハコという漫画の作者コメントで「夏のクーラー部屋から出た時の匂いが好き」に「マジでわかる」と思ったヒロです(好きなものが似てると)(漫画も好きだよ)

風景、背景など、広い視野を絵で描くのは目の前のモチーフをひとつ描くのよりも難易度が高いとされています。

実感としてもわかるのですが、でもなんでそうなるのかを具体的に聞いたことがないと思ったので、そういったことについての記事です。

「シンプル」なものと「複雑」なものの違いってどういうことなんだろうとか、そういったことを絵を比較しながら考えられたらと思います。



▼30文字書くのと1000文字書くのではどちらの方が早いか

文字量だとわかりやすいのですが、物理的な速度で言えば、同じ条件なら30文字を書く方が早いはずです。

それと同じ考え方で、風景画は基本的には絵の中に描かないといけないモチーフの数が多くなります。(木、建物、空、雲、川など)

そうなると単純に物量をこなさないといけないのでより時間がかかる傾向にあります。

そしてその多くのモチーフを画面の中で「まとめる」ということがあります。
モチーフが多くなるほど情報が多くなるので、その情報を見やすくまとめないといけない。

よく質問で「画面内で要素がバラバラになってしまうがどうしたらいいか」ということを聞かれます。「絵をまとめる」というのも絵によってまとめ方は変わりますが、僕の場合は一般的な風景画だと「光の統一」によって画面の情報をまとめています。

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「絵について」と「仕事について」の記事を週2回お届けします。 ///////////// 日本では社会に出てから自分の好きなことを学び直す…

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