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updataDX22レポート【後編】

”DXでビジネスをアップデートする国内最大級イベント”updataDX22についてのレポート【後編】です。
→【前編】はこちら。

元々予定していた内容は『ナレッジ活用が大事、諦めずチャレンジしよう! NEW SALES ナレッジとデータで実現する新時代の営業組織のつくりかた』を考えてましたが後回しにし、『ウイングアークユーザーのための「nest祭」』をレポート後編にします。
「nest」とはウイングアーク1st 社のユーザーコミュニティです!

その魅力は こちらのnote 『心に残ったnestのコミュニティイベント』で紹介しております。ご興味あればどうぞ!
今回の「nest祭」は前後半に分け下記の2つ。

  • 【ユーザー×開発者クロストーク】ウイングアーク製品はDXの役に立っているのか!?~ユーザーの本音を探る~

  • 【CxOクロストーク】DX先進企業CIOの頭の中をのぞき見!

1.プロダクトがお役に立てているのか、果たしてその実態は!?

nest Working Group3名とウイングアーク1st プロダクト開発部長2名による掛け合いからスタート!
まずnestメンバー紹介、それぞれワーキンググループのリーダーを務めて頂いてる方々。nest界隈ではおなじみの顔ぶれ。

続いて、プロダクト開発陣紹介。
ウイングアーク1st 社の超高速集計エンジン「Dr.Sum」世界一開発者笹原さん、そして、同社のデータ可視化・BI「MotionBoard」宇宙一の開発者高橋さん!豪語するお二人と共に対談です。

お二人とも社内では、月1回ウェビナーを開催、「Toru SasaharaのSumタイム」は次回20回突入!「nest祭」が19回目。
「ゴリゴリゴリラのeMotion(al) Night」も7回実施、先日はCustomer Success Manager Grp.のメンバーが作曲した「エモいぞ★Motionboard」をゲストお披露目♬(どんな曲かはここでは書きませんがね)
そんなお二人相手にnestメンバーがどう対話するのか気になることろです。
今回「nest祭」の特徴はなんとサイリウムで会場の反応を伺うというもの!
人力の色判定ですねw(棒見たとき、DBとボードで自動的集計で可視化するのかと思ったよ、たぶんIoT 連携使えばできそう!?)

どこかで見たことある赤いヤツ!?
#出典:ゴリゴリゴリラのeMotion(al) Night(Vol.5)
会場で配られたサイリウム

テーマ① プロダクトがDXに役に立てているのか?

nestメンバー3名の回答はこちら。

  • 3段階の可視化で「データ貯めて使い回す価値」:品川さん

  • 「データを元に行う営業活動」(発展途上):芝田さん

  • MotionBoardという言葉が日常的:田中さん

3段階の可視化で「データ貯めて使い回す価値」:品川さん

社内にある他DBをDr.Sum に統合していきたいDr.Sum 天下統一化の背景があり、現場が理解するようになるまで3段階フェイズがあった様子。
すかさず笹原さんが”どこまで変身するんですか?DBだけに”とw
事情が分かる参加者からは笑いw

会場ナレーションが中尾隆聖さんという、某アニメのFの声を担当している声優さんでして。その初期Fは、第1形態から第3形態を経て完全体まで変身するのです。その某アニメがDBというね。。。
記事ご覧いただいてる方の世代の違いでハテナかもですが。

話を戻すと、最終的に全社・部門・個人別でデータが可視化されることにより、現場皆さんが使えるような状態になったとの事。
そのフェイズは意図したものではなく「流れ」のままにらしいです。

「データを元に行う営業活動」(発展途上):芝田さん

Salesforceデータを元に営業可視化ボードを作る際、ウイングアーク1st 社の『MAPPA』ボードを元に作り込んでいるという。
ここで会場内知っている人サイリウムで判定したところ、僕がぱっとみで約半分の参加者が棒振っていました!驚きっ!
『MAPPA』の特徴は下記データのじかん・タイムくんで紹介されてます。
これからもブラッシュアップして利活用に取り組むそうです。

MotionBoardという言葉が日常的:田中さん

冒頭、”現場の皆さんは「BIツール」というと解らないが、「MotionBoard」と言えば解ってくれている”という事実を語って戴きこれも驚き!
更に、年計にも「MotionBoard」という言葉で入っているという浸透性。
クラウドシフトの時代、何故クラウド版からオンプレにしたのか、というとライセンスコストが問題だと仰っていました。
更に、工場で利用する分にはクラウドである必要はなく、セキュリティ上もオンプレであれば外に出ないからとの理由。
クラウド担当の僕からすると頭悩ましいところですが、カスタマーサクセス観点からするとお客様によりよい形態で提供をしているならば、どっちでも良いと思いました。
”クラウド版でもライセンス100円ならいいよっ”て、開発陣困らせておりましたね。いや~100円だとビジネス崩壊w

ということで、お三方としては役に立っているとの見解でした。

テーマ② 今こそ開発者に伝えたい事!

2つめのテーマはお楽しみ♬nestメンバーから「モノ申す」の時間ですw
nestメンバー3名の回答はこちら

  • オフラインマップ拡充とDr.Sum 更新処理改善:品川さん

  • 使える機能が多すぎ問題、MBはどこ向かう?:芝田さん

  • ど!素人でももっと使いやすく、察しろプロダクトよ:田中さん

ではどんな言い分があるのか聞いてみましょう!
※スライドと順番かえてます(視聴した順に)

使える機能が多すぎ問題、MBはどこ向かう?:芝田さん

MotionBoardには色んな機能があるけど、”営業活動の可視化には3D機能とかいらないよ”とご指摘。一体どこ向かっているんですか?MotionBoardはとの質問。いいですよね!鋭いツッコミ!
プロダクトオーナー高橋さんは
”どんなデータでも可視化していく、可視化だけでなく(上流システムへ)書き戻しも”
と方向性をご回答。そういう方向性らしいです。
BIツールではなく、もう業務アプリの一環ですね~とディスカッションされていました。

業務アプリってどういうこと!?
MotionBoardにはボタンアクション機能やレポート出力機能が豊富にあり、他社BIツールと一線を画している特徴のひとつです。
ボタンアクション&レポート出力機能の事例として こちらのnote『心に残ったnestのコミュニティイベント』で1例を紹介してます。
不動産業界の契約書出力ボードです。
基幹の契約データから複雑な条件でデータ抽出し、ボードからボタン一発で複数書類を紙(またはPDF)に纏めて出力する例です。あ、因みに結構作り込み発生しますのでご了承ください。
また、書き戻しの事例として、こちらのnote『MBCのデータベース入力って何なの??』に概説してますので、ご参照頂ければ幸いです。

オフラインマップ拡充とDr.Sum 更新処理改善:品川さん

2000個言いたい事ある内の2つだそうです(笑)
MotionBoardにはGEO(ジオ)という機能があり、マップへのデータ可視化が可能です。
詳しくは『MotionBoard wiki』のデータ表現>GEOに記載あります。

オンラインだとかなり詳細な可視化ができるのですが、オフラインだと少し不足のようです。品川さんの担当するお客様からはもう1000回ほど言われているとのこと。(オンラインマップで可視化しよう!!)

もう一つはDr.Sum の更新処理(update)の改善。集計・検索に特化している分、更新が遅いと。開発者泣かせの問いですね~
データのインポートは”めっちゃ早い!めっちゃ早い!!めっちゃ早い!!!”って。
笹原さん曰く、バッチ系更新は改善していこうと口頭回答でした。

ど!素人でももっと使いやすく、察しろプロダクトよ:田中さん

社内浸透してきて使い人達が増えてきている、そうなると複雑なことをしたくなる、だから”80歳でも幼稚園児でも使えるツール”が欲しいとご意見。
更に、”かゆい処まで手が届くまでに時間がかかる”と。・・・ごもっとも。
なかなか無茶苦茶なw だけどMotionBoardはUIの流れが難しいんですよね。
なのでカスタマーサクセス部門(クラウド)は一緒に伴走支援しているんでしょね。まだまだPLG(プロダクトレッドグロウス)には遠いかな。
以前、ある有名なデータサイエンティスト・デジタルマーケッターのイベントに伺った時、「某プロダクト(他社)は高校生でもちゃちゃっと使えるんだよね、MotionBoardは凝る人にはいいけど」ってVoC(生の声)を頂いたことありました。
ま~現場からするとそういうこと。今やUIUXは大事。

ということで、nestメンバーから色々言いたいこと(VoC)も頂いて、直接プロダクトオーナーが聴く姿勢っていうのを垣間見ました。まさに、CAB(諮問委員会)に近いかもです。
PLGとCABについての概説はupdataDX22レポート【前編】に少し触れてます。よかったらご覧ください。

2.現場からIT投資を上申するための上司の落とし方講座!?

「nest祭」2つめ、freee CIO土佐さんと、ウイングアーク1st CTOのスペシャル対談でした。テーマは何と、IT投資に向けて上司を口説くためのアドバイス!これは現場の皆さんも役に立ちそうです。
言葉の定義もそうですが、上長に解り易く、かつ、上長が意識していること(メリット)を提示するのがよさそうです。(あたりまっちゃそうですが)
島澤さんから質問投げかけ、土佐さんが回答するスタイルで進行。
また、QRを使い、会場のリアル質問を幾つかご回答頂いてました。
※僕は別件お客様対応でラスト15分ほど抜けてしまい、想定以上バンバン質問投稿されていた回答が最終的にどうなったのか、解りませんm(__)m
僕も1つ挙げていたのですが、どうなったのか。。。

出展:https://info.wingarc.com/public/application/add/29096

まずは結論2点から。
経営者からみたIT投資って「よく解らない」ことに「めちゃめちゃお金使う」という観点だそうです。
よって、透明性をもって約束する事が重要との事でした。
但し、ただただホラーストーリーの提示だけでは嫌気がさすそう。。。信頼性が下がると。そこに約束が加わればご納得頂けるようです。
僕自身もCS提案ではホラーストーリー使いたくない派です。役員さんへのトップアプローチは要注意ですね!

①「透明性の高い投資計画」を提示せよ

投資項目の積み上げだけでなく、相対的な投資比率も説明すること。
比較にも、昨対比なのか業務への投資フェイズ比較なのか、それぞれ使い分ける。

出典:updaaDX22「nest祭」 freeeさんの図

②投資対効果を「約束」と「予測」で分解し提示せよ

ITツール入れるので”ここまではコミットして結果だすよ”、それと、”予測効果では、これくらい成果あがりますよ”と。
何目的に何をコミットするか、更に、予測効果も示す。

出典:updaaDX22「nest祭」 freeeさんの図

Q&A

※一部拾いきれず抜けていると思います。

Q1.BIツールを投資して頂くには?
A1.どのように使うか担当レベル分けして増やしていきたい事、BIのデータ分析で幾つか案件を廻し、効果を出していく提示の仕方が良いだろう

Q2.上長が替わり性格が解らない、上申時に何を意識すれば?
A2.手短な細かなインプットを提示、地道

Q3.データ活用を啓蒙するには?どうやって上長口説く?
A3.KPIツリーの提示、経営層は数字を気にするため
 数字(売上)をあげる為の要素分解、そのブラックボックス(パラメータ)を探るため

Q4.費用対効果を示しにくい場合は?
A4.ROIが見えづらいので、コミュニケーションして巻き込む
 ただホラーストーリーは心開かない

Q5.上長がGo出してくれる鉄板の策は?
A5.このITツール入れたらリソース削減できるよ、売上あがるよ(ROI)

僕はこの質疑応答以降タイムアップで退場してしまい、残り聞けず終いでした。残念っ。

後編終わり!!
冒頭で記載したセッションのレポートはきっと公式の「データのじかん」で出てくると信じて待っていようかな。


***おわり***
#updataDX #updataDX22
#データ活用 #ユーザーコミュニティ  
##カスタマーサクセス #CAB

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