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「流星ワゴン」重松清さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

以前、ドラマで、チュウさんを
香川照之さんがやってて、
めちゃインパクトあった。

「黒ヒゲ危機一髪」をめぐる、
父(チュウさん)と
息子(カズ)のエピソードやったけど、
小説より深かったなー。

小説は、三人組の父子。

流星ワゴン(ワインレッドの
オデッセイ)に乗っている
橋本さん(35歳)と健太くん(8歳)。
二人とも5年前に事故死。
実は、血はつながっていない継父と継子。

そして、主人公の一雄(カズ)と、
息子の広樹(13歳)。

メインは、一雄(38歳)と、
25年前の父、忠雄(チュウさん)。

チュウさんは、現在、63歳で、
末期ガンで、瀬戸内で
死にかけている。

ガンコで強くて偉そうな父(チュウさん)。
ひ弱な息子(カズ)。
それをバカにする息子(広樹)と
妻の浮気(結構えげつない)。

結局、「やり直し」はできないまま、
カズは現実に戻り、
成仏しないまま、健太と橋本さんの
ドライブは続き、チュウさんは、
ドライブの5日後に亡くなる。

すべては、チュウさんの「味」。
うちの父そっくり。
昔のオヤジなのかな。

父親になって、初めて、
自分の父親の気持ちを知るような
切ない話、だった。

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