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「蛍川・泥の河」宮本輝さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

泥の河は、大阪の
うちの近所の話。
昭和30年代の終戦のなごりが
ある時代。
馬車引きがいたり、水上生活者が
いたり。
本当に近所でびっくり。
天神祭りも出てくるし。
私にとっては他人事とは
思えない大阪の話だった。
(「流転の海」を読破した後なら
わかる時代背景)

蛍川は、富山の話。
石川県の言葉と似ているようで
違う。
「~がや?」はよく使っていたけど
「~ちゃ」っていうのは富山だけかな?

蛍が最後、恐怖になって
人形(ひとがた)を作る。

人生の厳しさと生きづらさ。
母と同じ年の宮本輝さんは
この時代をこんなふうにとらえて
いたんだ。
(ちなみにうちの母は石川県出身で
大阪に嫁いできた)

昔の話だけど、全然古くない。
懐かしい気がした。


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